2006.11.23

ハラビロカマキリ(捕食と卵塊)

(5)
テーマ:虫!(749)
カテゴリ:昆虫(カマキリ)


 北米原産「シオンの1種」に逗留中のハラビロカマキリは、もう花も終わりの頃にやってきたので訪花する虫も少なく、中々食事にありつけない様であった。一度ハラナガツチバチの雄を捕えたのを見たが、このハチの外骨格はかなり堅牢なので流石のカマキリの鎌も歯が立たなかったらしく、直ぐにスルリと逃げられてしまった。カマキリさん、意外とドジな様で・・・。



 2~3日して、カマキリさんを見に行くと、今度はシッカリとハラナガツチバチの雄を捕らえていた。


ハラビロカマキリ(捕食1)
ハラナガツチバチの雄を捕らえたハラビロカマキリ.
虫を見やすくするために少し明度を上げている(2006/10/25)



 しかし、この花にはハラナガツチバチの雄ばかりでなく、雌も沢山来る。ハラナガツチバチは非常に大人しいハチで、この蜂に刺された話はこれまで聞いたことがないが、ネキリムシの幼虫に寄生するのだから、やはり雌は刺すであろう。

 カマキリはハラナガツチバチの雌雄を見分けているのか、それともハチに刺されない様な捕まえ方、食べ方を本能的に知っているのだろうか??

ハラビロカマキリ(捕食2)

殆ど毛を食べている感じ(2006/10/25)



 カマキリは口をハラナガツチバチに付けてはいるのだが、ハチの体に生えた剛毛を食べているだけと言った感じで、全然進まない。

ハラビロカマキリ(捕食3)
7分後、脚の先が食べられて無くなっている(2006/10/25)



 7分後に見に行くと、まだハチは脚の先が一部無くなっていだけで、殆どそのままの姿であった。やはり、殻(外骨格)が固いのでカマキリさんも大部手こずっている様だ。
 15分後、シッカリ抱きかかえられているので良く分からないが、先ほどと余り変わりは無い。このままでは何時までかかるか分からないので、少し放って置くことにした。

ハラビロカマキリ(捕食4)
約2時間後、腹部を残すのみ(2006/10/25)



 約2時間後に見てみると、ハラナガツチバチはもう腹部のみになっている。しかし、腹節の間が少し食べられているだけで、まだ殆ど腹部全体が残っている。カマキリさんは御食事の時間が随分永い様である。体の柔らかい蝶やハエならば、どの程度の時間で食べ尽くすのだろうか?

 更に2時間後見に行ったら、流石にもう何も残っていなかった。カマキリさんの居た直下のスレート上には、脚一本、羽1枚落ちていなかったから、丸ごと全部食べてしまったらしい。



 次の日、カマキリさんを探したが、もう「シオンの1種」には居なかった。花も終わって虫も余り来ないから、もっと良い場所を探しに何処かへ行ってしまったのだろう。


ハラビロカマキリの卵塊
ハラビロカマキリの卵塊(2006/11/04)



 そう思っていたら数日後、「シオンの1種」の隣にあるシジミバナの枝にハラビロカマキリの卵塊があるのを見付けた。まだ新しいものである。

 シオンとシジミバナは枝を互いに交差させているから、シオンからシジミバナに移るのは造作もない。確証はないが、他にハラビロカミキリは見なかったし、屹度あのカマキリさんが産んでいったのだろう。



 ・・・カマキリさんは勤めを終えて、もうあの世へ旅立ってしまったのだろうか?







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最終更新日  2008.11.03 21:33:08
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