2005/09/24(土)17:22
平山あや IN 『LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス』as川奈里伽子
★★★★☆
(~揺ら揺らした青春の日の想い出。
鎌倉のしめった冷たい風の感触。
同性を好きになったことがある?
波のように揺れる雰囲気映画~)
男子3人、女子3人の高校生たちの、
同性・異性へのほのかな恋心を
フェミニンなタッチで描いている映画です。
原作は吉田秋生さんの少女マンガです。
この映画、女性目線の感覚で描いているので、
男性が観ると、なんだこりゃ。というシーンも結構あるのだと思います。
けれども、多くの女性にとっては、
あ~。こんな情景みたことあるかも。キュン。
とした、できごとを思い出させてくれるステキな映画になっています♪
ーー
この映画の主人公、
平山あやさんは、神奈川県鎌倉市在住の高校生の役を演じています♪
なんというか、
ちょっとだるーい、どうでもいいの、という投げやり感を
持っている高校生です。
そのなげやり感は、子どものとき習っていたピアノ教室の
若い男の講師に、セクハラされたことのトラウマを持っていることから
きています。
(ウソ・・ヤダ・・抱きつかれた・。・`)
鎌倉のお嬢さんで、長女で、おとなしい子なので、
心の中で、思いを膿んじゃう性格なのです。。
里伽子は、かわいいこともあり、近寄ってきた男子と
わりと簡単にHまで行く子です。
それは妹の宮崎あおいさん演ずる川奈依里子役の
セリフで表現されています。
(おねえちゃん、男ころころ変えてムカつく・・けど大丈夫かなあ・・)
この映画、たぶん、役者さんたちの”素”が、
強く役に反映されているのだと思います♪
平山あやさんの”素”も見え隠れするようなのです。
例えば歩き方。
放課後、帰り道、路地を歩いている場面、
成宮くん演ずる彼氏を駅で見送った帰り道の場面で
だれっだれな歩き方をするんです。あやさん。
これ、監督にも「男の子みたいな歩き方だよ。」
と指摘されたみたいです。
ーー
とっても感覚的な映画なので、
ことばに表現しづらいです・・;
登場人物のキャラクターは、映画を観て、
感覚的に分かるかんじなのです。
「この子、こういう子なのね~。」
時間も2時間以上のながーい映画なので、
ゆったりとした気持ちで観ると、
とても味わえる映画になってます!
○映画の中のきになったところ
◇カメラワーク。
ゆらり、ゆっくり、カメラが動きます。
揺れる恋心 + 波が揺るやかな海辺の町
こういうセンスが憎い映画です。
↓
とろーんとした波の感触。
モノはお勧めしないけれども、
鎌倉で宿泊するとこの映画の気分が味わえると思います。
ロケ地めぐりをするのもいいかも♪
湘南(鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・平塚・江ノ島)の施設一覧
◇特典映像の及川中監督コメント。
この監督の性格(ほのぼの系)ありきで、
映画ができあがったんだなーって感心しきりです。
役者さんを、のびのび演出させる個性を持っています☆
転職して映画監督の人。
前職はマガジンハウスの編集者。
個性的な経歴デス☆
雑誌「オリーブ」で市川実日子をしってて
キャスティングしたんだって☆
↓