★☆ 女と映画 すべての女の人生はまるで映画そのもの ☆★

2006/06/25(日)15:13

シャーリーズ・セロンIN『スタンドアップ』asジョージー

芯のある女(11)

------------------------------ ガテン会社で生きていく女たちのおなはし。 道徳的におかしいことは直して行きたいんです!! ------------------------------ ★★★★☆(女性監督ならではのやさしい演出で、ほっとさせられる。まさに女性映画) 炭鉱で働く女の話です。 炭鉱業はもろ男社会で、その中で女が働くといやがらせ尽くめでした。 でも簡単に辞めませんよ。生計掛かってますからね。 要は本当に、これだけのシンプルな話しです。 ーー ノンフィクション原作があります。 1999年に電子ブック、2002年に書籍化ですので、 時代を先取りしていたのですね。 ーー 米国ミネソタのエヴェレス鉱山会社の女性社員ロイス・ジェンセンさんを筆頭とした 女性社員らが、受けたパワハラ・セクハラの実態をベースにし、 起訴に立ち上がるまでが、映画では描かれています。 (勝訴したってことは、最後に字幕で触れられています。) ーー 映画は、シャーリズ扮するジョージー(ロイスさんのことですね)が働くさまを中心として描き、 家に帰ったり、実家に帰ったりするシーンはかなり少ないです。 会社シーンが8なら、プライベートのシーンは2割位です。 どうでしょう?会社勤務の方は、 実質的に感じている会社と自由時間の配分(睡眠時間除く)は、8対2とか、 7対3位に感じませんか? なのでこの映画、各シーンの配分からして、とても実際的な感触です^^。 映画は、ジョージーたちが同僚や上司の男たちから、言葉や体で、 けんもほろろにされていく様子を見せます。 (注)いい人もいるんですよ。 まあ、がんばんなよって気さくに声かけてくれる人たちがね。 いやがらせするのは、一部の人たちです。 まあ、きりはないんですが一例は下です。 耐えられる度 余裕 ○すれちがいに、女かよ、と厭味をいわれる。(まあまあ。) ○ヤリまんとうわさされているのに、気づく。(ふーん。) ○断岩機を操作している姿を、外で見ていた男性社員に、最悪にぶさいく、と笑われている。(が当人は気づいていない) 耐えられる度 大丈夫 ○女子更衣室に、うXこで落書きされる。(なにこれ、くさい。きたない。) ○社員食堂で、女性社員で集まって食べているところ、ダミーペXXを投げられる。(受け取ってびっくり。) ○簡易便所に入っていたら、おもしろがられて、便所が倒れてしまう。(怖い!まみれる。) 耐えられない度 高 ○元同級生・元カレの同僚に、ヤリまんよばわりされ、しかも狭い暗がりでされそうになる。(ちょっとやめてよ!) ○社長に直断番するが、むしろ「あなたが辞めてくれればいいだけ」と言われてしまう。(社長もですか。) この映画のエピソード、事務系ではすくなく、かつスマートに行われているかもしれませんが、 ガテン仕事では、わりと日常茶飯事ですよねー。 郷に入れば郷に従え、というやつで男ルール社会なら、それになじんだほうがいいんです。 この映画の中でも、 古参の女性社員が「別にどうってことない、仕方ないんだからさ。」 と、男性社会に慣れていき、鈍感になることで、会社に残れています。 こんな会社辞めてもどうってことない、といえない人たち。 給料をもらい、家族を養える生活を失うわけには行かないんだって思ってます。 それに加えて、休暇にゆっくりできて、働く喜びをかみしめたいというのも あるようです。 ーー さらに、この映画のよいところ、 病気になった同僚、寡黙な性格の母と父、親の心子知らずな子、同僚の家族、 弁護士の優しい恋人候補たちとの交流が、自然でやわらかいところです。 (ほんとフツーな感じ。) 男性には、男性労働者の描かれ方が、ないがしろでいまいち。 と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、 女性的には、共感を呼び、かなり満足度高い映画に仕上がっています! ○映画の中の気になったところ 簡易トイレのシーン。 パンツを最後まで下ろさせない演出がナイスです。監督やさしい~。 ジョージー役の当人、ロイス・ジェンセンさんのその後。 勝訴したあと、今も同じ会社で働いてるの? (エンドロールに書いてあったかな?読めませんでしたーー;)

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