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2018.11.10
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カテゴリ:クロフツ
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記念すべきフレンチの初登場作品。

ロンドンで強盗殺人事件が発生し捜査に乗り出すフレンチ警部だが、事件は混迷を極める。
手掛かは新たに新たに見つかり、オランダ、フランス、スイス、スペイン、ポルトガルと大旅行を繰り広げるが、毎度行き着く先で謎が生まれる。
それでも諦めずに靴を磨り減らして捜査するフレンチ。
遅々とした捜査はそれでも徐々に真相へと近付いていき、やがて姿の見えない犯人との追走劇となる。

地味な事件、地味な犯人、地味な動機、地味な捜査と、本書もクロフツらしさが爆発している。
その堅い作風は退屈さと紙一重で成立している。
しかし上に挙げた要素がまとめて一つの美点に集約されるのもまたこの著者ならではである。
フレンチが魅力的なのだ。
なんと誠実な男だろうと思う。
名探偵としては魅力的とは言えないが、人間としてならH・M卿の五億倍は魅力的である。
これこそが氏の著作を読む最大の理由となっている。






最終更新日  2018.11.10 06:27:25
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