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七代目ちぃのブログ

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2021.04.25
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カテゴリ:国内ミステリ




御年八十八の氏による昭和初期を舞台にした青春ミステリ。
稚気に溢れた一冊である。
ハウダニットは難しいが、フーダニットは見当を付け易い。






最終更新日  2021.04.25 06:09:24
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2021.03.07
カテゴリ:海外ミステリ






ミステリとSFで見事な才能を発揮した短編マエストロのミステリ作品集。
如何にもアメリカ的で良質な娯楽小説だ。
外れ無しで全作面白いが、「世界が終わった夜」「背後から声が」「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」「後ろを見るな」は仕掛けに惚れ惚れする。
「むきにくい小さな林檎」「真っ白な嘘」「危ないやつら」は物語が抜群に良い。
中でもベストは「叫べ、沈黙よ」だ。



「笑う肉屋」
雪上の足跡の問題を扱った作品。
とんでもない動機による事件だが、巧く伏線が効いている。

「四人の盲人」
三発放たれた空砲の最後の一発で死亡した男。
自殺か他殺か。
意外な犯人。

「世界が終わった夜」
サスペンス。
ある人からすると喜劇でも、ある人からすると悲劇となる。

「メリーゴーラウンド」
偶然のハッピーエンドが印象的なミステリ。

「叫べ、沈黙よ」
シュレーディンガーの猫にも似た哲学的命題から書かれる掌編。
陰惨な傑作。

「アリスティードの鼻」
陽気なスパイコメディ。

「背後から声が」
無情で、救いの無い物語。

「闇の女」
常に部屋の灯りを点けない女の話。

「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」
悲劇による記憶喪失で精神病院に隔離された男の話。

「町を求む」
本書中最も短い作品。
マフィア映画の冒頭か結末のようなもの。

「歴史上最も偉大な詩」
或る詩人の壮絶な半生が語られる。
最後の仕掛けは読めてしまうものの、読ませる。

「むきにくい小さな林檎」
ギャングもの。
徹頭徹尾、凄惨だ。

「出口はこちら」
単なる自殺の処理を行う刑事の話。
最後から五行目で物語がひっくり返る。

「真っ白な嘘」
過去に猟奇殺人があった家に越してきた夫婦。
疑心暗鬼を生じる状況がサスペンスフルに描かれる。

「危ないやつら」
緊張感溢れるユーモアスリラー。

「カイン」
死刑囚の身勝手な苦悩が描かれる。
そして最後に一捻り。

「ライリーの死」
やる気も無く能力も無い警官が採った英雄的行動。
だがその裏には・・・。

「後ろを見るな」
短編集という形式を巧みに利用した見事な仕掛けが施されている。






最終更新日  2021.03.07 05:59:37
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2021.02.23






ギデオン・フェル博士シリーズ。
意外な犯人にはぶっ飛んだが、荒唐無稽なトリックにはもっとぶっ飛んだ。
心の底から氏のファンで良かったと思う。
ファンでなければ本書を放り投げていた。
ファンであるからここまで無茶をされると楽しかった。
ああ、酷かった。






最終更新日  2021.02.23 03:40:21
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2021.01.12
カテゴリ:国内ミステリ






アメリカ文学者にして東大教授にして本格ミステリ作家の二〇〇二年の長編。
本書は内的独白という手法で書かれ、フェアを重んじる本格ミステリにとって大きな挑戦となっている。

二つの殺人事件が起こるのだが、一つはサロメのヨカナーンを模した首切り屍体で、一つはハムレットのオフィーリアを模した水屍体である。
強烈な連続猟奇殺人が扱われるものの、本書はそれぞれの登場人物によって可笑し味を以て描かれる。






最終更新日  2021.01.12 02:58:06
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2021.01.08
カテゴリ:国内ミステリ







十二編の短編が収められ、エピローグにて長編となる仕掛けの施された作品である。
それぞれの短編が手紙や文書のみによって構成されている。
一つ一つが面白いが特に、「葬送歌」はそれまでの真剣な展開が最後に一転して喜劇に早替わりする様が抜群に愉快で、出生届や死亡届等の公文書のみで構成されるも色濃い物語が浮かび上がる「赤い手」は発想の勝利、「桃」は作中作が実に効果的に高慢な美徳を暴き、十三通の手紙により構成される「玉の輿」では内十一通が実際に出版されている手紙の例文集からの引用という驚くべき手法が採られ、印象深い。
中でも「桃」は格別だ。
ここでは名を挙げないがそれ以外の作品も全て良く、質量共に優れた作品と言える。
幾つものミステリ的仕掛けが施されているが、ミステリの観点での白眉はやはりエピローグの「人質」だろう。
素晴らしいトリックが披露される。






最終更新日  2021.01.08 05:27:21
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2020.12.27
カテゴリ:国内ミステリ






アンチミステリの嚆矢「黒死館殺人事件」で、有名な小栗虫太郎。
氏の創出した探偵役と言えば法水麟太郎で、本書には彼の登場する短編が全て収められている。
奇怪なトリックによって奇怪な謎を孕んだ奇怪な事件が奇怪な推理によって解決される。
殆ど理解は出来ない。
ベストはイメージが凄絶且つくだらなくて、全く理解の埒外にある「後光殺人事件」か。



「後光殺人事件」
これぞバカミス。
荒唐無稽の極み。

「聖アレキセイ寺院の惨劇」
超絶機械トリック。

「夢殿殺人事件」
仕掛ける方も解く方も天才過ぎて、全く理解も納得も出来ない凄絶なトリック。

「失楽園殺人事件」
有り得ないトンデモトリック。
これを法水は科学的で確実性の高い方法と呼ぶ。

「オフェリヤ殺し」
トリックも何時もながら凄いが、動機がまた荒唐無稽である。

「潜航艇「鷹の城」」
百頁近くの本書中最も分量の多い作品だが、比較的読み易い作品でもあった。

「人魚謎お岩殺し」
イメージの連続。

「国なき人々」
一番理解し易い作品。






最終更新日  2020.12.27 04:08:24
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2020.12.17
カテゴリ:海外ミステリ







一九二二年に上梓された古典作品。
本作はかの大乱歩に激賞され、著者はかの女王クリスティに助言を与えた幼き日の隣人として有名である。
漸く読む事が叶った。

恋愛を軸としながら舞台を目まぐるしく変え、犯人も被害者も姿を現さない連続殺人が描かれる。
トリックは古典的で犯人は読めてしまうものの、恋愛模様が効果的に本格ミステリを形作り、後半に於いて事件の様相を転回させる見事な手腕に舌を巻いた。
最後の犯人の手記による問い掛けは、愚かではあるものの一概に愚かとだけで終わらす事の出来ないものがある。






最終更新日  2020.12.17 07:12:20
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2020.12.01
カテゴリ:国内ミステリ






堅牢なクローズドサークル且つ密室。
謎の魅力は最近では随一で、全編を通して関心を保たせる。
真相は下手すると肩透かしにもなりかねないが、物語性で巧く支えている。






最終更新日  2020.12.01 04:06:04
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2020.11.22
カテゴリ:国内ミステリ






各事件ミステリとしての趣向が充分凝らしてあるが、何と言っても全編を貫く歴史ミステリとしての趣向が面白い。



「巌竜洞の殺人」
鍾乳洞で発見される首無し屍体。
伏線の忍ばせ方が見事。

「金字塔の雪密室」
魅力的な謎が光る一作。

「石灯籠の不可能犯罪」
解決後に主眼有り。






最終更新日  2020.11.22 05:37:32
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2020.11.16






国名シリーズ屈指の傑作。
膨大な手掛かりと論理が散りばめられた圧巻の内容には、ただただ感服である。
意外な犯人も冴えている。
これが「エジプト」「X」「Y」と同じ年に書かれたというのは、驚くばかりだ。
濃密の一語に尽きる。






最終更新日  2020.11.16 06:08:11
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