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2019.05.16
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カテゴリ:鮎川哲也







ベストは表題作。



「五つの時計」
緻密に練り上げられたアリバイ崩しの屈指の作品。
完全無欠に思われるアリバイを鬼貫警部が見事に解決する。
再読であるが、何度読んでも感服だ。

「白い密室」
星影龍三の雪密室への挑戦。
犯人が残した見えない足跡というのは素敵だ。
全登場人物中、犯人が最も踊らされているのも面白い点。

「早春に死す」
鉄道もののアリバイ崩し。
鉄壁のアリバイが崩れた時、構図がひっくり返る。
その様は都筑道夫の論理のアクロバットを思わせる。

「愛に朽ちなん」
再読。
現代では通用しないトリックではあるものの、抜群に優れたトリックだと思う。
箱の入れ替わりという不可能興味も魅力的だ。

「道化師の鑑」
バンドの花形、美人ヴォーカルがピエロの殺人鬼に殺される。
ピエロは逃走するもある地点で消失する。
何とも魅力的な設定だ。
名探偵星影龍三が快刀乱麻を断つ活躍で、見事に解決に導く。

「薔薇荘殺人事件」
最近ではすっかり使い古されたトリックが使われているが、丁寧に張り巡らされた伏線が明らかになるのは誠に爽快である。
しかし本作での白眉は著者によるものではない。

「二ノ宮心中」
トリックは地理に詳しくないと解らないが、そのトリックを成立させる為の手段は割合解り易いのではないか。

「悪魔はここに」
本格ミステリとしては詰めが甘く感じる。
クローズドサークル、現場にある物が逆さにされるという魅力的な謎、典型的なミステリの人物造形等はとても楽しめた。

「不完全犯罪」
倒叙もの。
ぞくぞくするような幕切れ。
トリックを弄する犯人は得てして余計な事をする。

「急行出雲」
鬼貫のアリバイものであるが、アリバイ崩しではない。
アリバイ「探し」だ。
この発想はサスペンスフルで抜群に面白かった。





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最終更新日  2019.05.16 05:31:49
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