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カテゴリ:横溝正史
氏の戦前の短編を集めた作品。 傑作選と銘打ってはいるが、やはりベストは同じく角川文庫から出されている「鬼火」だろう。 こちらは幾分軽かった。 しかしながら流石戦前の横溝文学の趣は好きだ。 最初の二作「山名耕作の不思議な生活」「川越雄作の不思議な旅館」などは最も軽い作品であるが、その謎を湛えた雰囲気は心地良かった。 「誘蛾燈」なんかも妖しい雰囲気と結末が良い。 「髑髏鬼」はまさに戦前のスリラーで、愉しい一編だ。 ベストを選ぶなら「青い外套を着た女」だろうか。 謎とロマンス、活劇味に明るい結末が愉しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.08.14 07:59:24
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