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カテゴリ:青崎有吾
シリーズ第二弾。 このシリーズで、長編は書かないのだろうか。 「穴の開いた密室」 扉も窓も閉じられた一室で男が殺された。 なのに部屋の壁には大きな穴が開けられ、密室を為していなかった。 魅力的な謎。 このシリーズは島田荘司並に謎が魅力的だと思う。 しかも答えは単純明快。 「時計にまつわるいくつかの嘘」 殺された女の腕時計はある時間で壊れて止まっていた。 一見アリバイ崩しに思われる事件が、見事な論理展開から様相を変える。 「穿地警部補、事件です」 穿地ちゃん活躍譚。 これが決定的な手掛かりだと思ったものは全く関係無かった。 東京二十三区に於いて星を観るのが趣味だなんて、そもそも見えないじゃないかと思ったがそうでもなかったらしい。 悔しい。 「消える少女追う少女」 派手な真相。 氏の作品にしては珍しく、新鮮で良かった。 青春時代とは痛々しいものである。 「最も間抜けな溺死体」 間抜けに殺すというのは凄惨だ。 恐ろしい殺害方法だと思う。 数有るアリバイトリックの中でも特筆為べきものだろう。 本書中でも最も見た目に鮮やかなトリックである。 「ドアの鍵を開けるとき」 最終回か。 何とでも続けられそうだが、どうなるのだろう。 読み始めてすぐに嫌な予感がした。 それは当たった。 ベストは「穴の開いた密室」。 謎の魅力と解決の簡潔さが秀逸。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.17 08:54:42
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