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カテゴリ:海外ミステリ
一九二二年に上梓された古典作品。 本作はかの大乱歩に激賞され、著者はかの女王クリスティに助言を与えた幼き日の隣人として有名である。 漸く読む事が叶った。 恋愛を軸としながら舞台を目まぐるしく変え、犯人も被害者も姿を現さない連続殺人が描かれる。 トリックは古典的で犯人は読めてしまうものの、恋愛模様が効果的に本格ミステリを形作り、後半に於いて事件の様相を転回させる見事な手腕に舌を巻いた。 最後の犯人の手記による問い掛けは、愚かではあるものの一概に愚かとだけで終わらす事の出来ないものがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.12.17 07:12:20
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