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七代目ちぃのブログ

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エラリー・クイーン

2020.11.16
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国名シリーズ屈指の傑作。
膨大な手掛かりと論理が散りばめられた圧巻の内容には、ただただ感服である。
意外な犯人も冴えている。
これが「エジプト」「X」「Y」と同じ年に書かれたというのは、驚くばかりだ。
濃密の一語に尽きる。






最終更新日  2020.11.16 06:08:11
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2020.10.27






ミステリ史に燦然と輝く傑作中編と、題名に冒険と付くお決まりの短編四つ、それとスポーツを題材にした短編四つの計九編が収録されている。
「神の灯」がベストなのは言うまでもなく、スポーツミステリも良かった。
特に「正気にかえる」は良かった。



「神の灯」
家屋消失という巨大な謎を描いた傑作中編。
派手な謎に派手な真相を用意している。
手掛かりの忍ばせ方も巧みで、流石の一語に尽きる。

「宝捜しの冒険」
真珠の首飾りの盗難事件。
上手い隠し場所だ。

「がらんどう竜の冒険」
ドアストッパーが盗まれた理由が抜群に面白い。

「暗黒の家の冒険」
舞台設定が面白い。
但し、ミステリとしては弱いか。

「血をふく肖像画の冒険」
不思議な場所で不思議な人達が起こす不思議な事件。

「人間が犬を噛む」
MLBヤンキース対ジャイアンツのワールドシリーズ第七戦の客席が舞台となる事件。
意外な犯人が光る佳作。

「大穴」
競馬の障害馬レースの中での発砲事件。
衆人環視の下での事件で、意外な犯人と目的が描かれている。
犯人特定の論理性では他編に劣るか。

「正気にかえる」
ボクシングヘビー級王座決定戦の直後の殺人事件。
丁寧な論理のフーダニットが素敵だ。

「トロイの木馬」
大学アメフトの決勝を舞台に巻き起こった宝石盗難事件。
犯人の見当は付いたが、巧妙な隠し場所は見事。






最終更新日  2020.10.27 06:59:27
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2019.03.12






短編集。
クイーンは長編の方が好きだ。






最終更新日  2019.03.12 16:14:00
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2018.10.28
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国名シリーズ第六弾。
ロデオショーの最中、衆人環視の下で行われた殺人。
現場に居合わせたクイーン父子は直ちに出入口を封鎖し、二万人の容疑者に相対する。
凶器は二十五口径の銃。
しかし調べども調べども件の銃は発見されない。
凶器は何処に隠されたのか。

犯人設定は古典的なトリックを充分捻ったものであり、意外性抜群だった。
しかし一番の謎である銃の隠し場所に至っては、それはもう輪をかけて意外なもので、本書をバカミスと呼んでも差し支え無いのではないか。
それでも何時もながらエラリーの語る論理はしっかりしたもので、J・Jと同じく口を閉ざすしかない読者である。

本書はこれまでの作品とは違い、ユーモアがふんだんに盛り込まれている。
西部の荒くれ者達を取り巻く物語故に下品で皮肉に満ちた言葉が散りばめられ、ロデオショーという動きの派手な場面も楽しかった。
著者が物語にも力を入れだした事が解る一作だ。
ジューナの出番が多かったのも嬉しい。






最終更新日  2018.10.28 06:27:29
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2018.09.23
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国名シリーズ第八作。
ホテル内にある出版社事務所の一室にて男が殺された。
被害者は誰かも解らず、部屋は密室で、その上被害者の着衣や室内の調度全てが反対向きにされていた。

被害者が誰だか解らないという点、そして逆さまの密室という抜群に魅力的な謎が特徴である。
この謎を考え出しただけでも価値がある。
逆さまの真相は盲点を突いたもので、良く出来ている。
犯行動機はこれ以上無い程に安っぽい。

ダネイ氏は本書を自選ベスト三に選んでいるようだ。
流石に「オランダ靴」が漏れて何でこれがという気がしないでもない。






最終更新日  2018.09.23 06:12:53
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2018.04.19
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国名シリーズ第二作目。
大恐慌下のアメリカに於いて、クイーンが専業作家となる自信を深めた重要な一作。
オランダ靴、ギリシア棺、エジプト十字架、悲劇四部作と、ここからクイーンの尋常ではない快進撃が始まる。
素晴らしい論理の輝き。

舞台となるのはデパート。
電動式家具の実演販売の最中、商品の中から突然屍体が転がり落ちるという衝撃的な幕開け。
前作でもそうであったが、現場は閉ざされていない。
クローズドサークルと違い、容疑者を限定するのが難しい。
それを我等が名探偵は、見事に論理的に限定する。
その中で数々の手掛かりから消去法によって、容疑者をさらに絞っていく。
全ての条件に見合う人物は唯一人しかいないという美しさ。
そして最後の一行で明かされる犯人の名前。
こんな作品を若干廿五歳で書くとは、怪物だ。
喝采である。

ジューナ可愛い。






最終更新日  2018.04.19 07:54:17
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2018.04.12
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探偵小説の偉大な里程標の内の特に高名な一つ。
アメリカの巨人エラリー・クイーンが、バーナビー・ロス名義で記した聾シェイクスピア俳優ドルリー・レーンを探偵役とした悲劇四部作の二作目。
噂に違わぬ傑作であった。

意外な犯人設定としては最良の部類に属するものではないか。
最後にレーンが語るのは実に明快な推理で、そう考えれば犯人は意外でも何でもないのだが、その実良識のある読者としては真っ先に容疑者から除外している人物が犯人なのだ。
全編通して徹底した論理的思考を繰り広げるレーンだが、それ程の彼をもってしても最後の最後まで真相を明らかに出来なかったのにも充分納得出来る。
全ての手掛かりが真犯人を指し示していても、それでも信じられないのだ。

事件が進むに従ってどんどんとその凶悪性を増す犯人。
そんな悪魔にレーンが降した鉄槌の凄まじさ。
本書最後の一文は衝撃的だ。
ヴァン・ダインを意識しているのだろうか。






最終更新日  2018.04.12 06:13:33
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2018.02.04
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エラリー・クイーンの国名シリーズ第五作目。
最高傑作の呼び声高い一作だ。
物語はいきなり犯罪から語られる。
ただの推理小説でしかないとはこの事だ。

冒頭からそれまでのクイーンにしては珍しい猟奇殺人が描かれる。
クリスマスに首を落とされた男が磔にされているというのだ。
そこから連続殺人の幕は開き、その後起きる事件起きる事件で同じように磔の首無し屍体が現れる。
しかも血の復讐やヌーディスト、己を神と称す老人等実に派手な要素が何とも鮮やかに物語を彩る。



以降、ネタバレに繋がる記述有り。



真相は意外なもので、現代では珍しくもないトリックが使われているがあまりにも巧妙な騙しの技巧に、読者は為す術も無い。
真っ先に思い浮かんで然るべき推理を、何の疑いも無く捨てさせられた。
そういったものを夥しく発生させ異常性を持たせ、真相をあからさまに見せる事で読者の意識から遠ざけ、見えているのに見えていないようにさせられるのだ。
さらに、犯人特定の決定的な要素であるあの有名なヨードチンキの推理の見事さと言ったら筆舌に尽くし難い。
何と鮮やかなのか。
こんな事に気付かないなんて自分はどうかしてると、気持ちの良い敗北感に襲われた。

そして物語を終わらせる最後の一文も気が利いている。
お洒落だ。
ジューナが殆ど登場せず残念だったが、これぞといった傑作。






最終更新日  2018.02.04 09:40:01
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2017.12.13
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推理小説の推理小説たる所以を追求した論理の鬼エラリー・クイーン。
本格ミステリ黄金期に於いてクリスティとカーと並び称された巨匠。
著者と同名の名探偵を登場させ、ロジックに重きを置き、ダイイングメッセージに拘りを見せ、解決直前に読者への挑戦状を挟み、名探偵の苦悩を描いて後世に絶大なる影響を及ぼした。
特に我が国に於いてはその影響力は計り知れないものがある。
敬愛する有栖川有栖氏も青崎有吾氏も、所謂「クイーンばりのロジック」で評価されている。
そんな氏の代表作と言えばやはり悲劇四部作と国名シリーズだろう。
今回読んだのは国名シリーズの第三作目だ。
巻末の法月綸太郎氏によると、クイーンの副業時代最後の作品らしい。

ある病院で階段から落ちて重体の老婆の緊急手術が行われようとしていた矢先、その老婆がいつの間にか殺害されていた。
死因は絞殺。
たまたまその場に居合わせた名探偵エラリー・クイーンが指揮を執って捜査が開始される。
神の如き名探偵が自信喪失しそうになりながらも、最後には抜群に論理的な解決が為される。
完全なるフェアプレイ、完全なる論理、圧巻の一言である。
特にたった一つの絆創膏から紡ぎ出されたあの推理は、それはそれは素晴らしいものだった。
全ての謎という謎に解決を付ける、想像の余地を残さない作風が格好良過ぎる。
まだ満州事変も起こっていなかった古い時代の作品が、今尚これ程に鮮度を保ち、歴史的価値よりも内容を評価させるなんてとんでもない話だ。
とんでもない作家のとんでもない作品。
論理は古びない。
偉大也、エラリー・クイーン。
それと、ジューナ超可愛い。






最終更新日  2017.12.13 07:09:26
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