052611 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

七代目ちぃのブログ

PR

X

全9件 (9件中 1-9件目)

1

早坂吝

2019.12.18
XML
カテゴリ:早坂吝







探偵AIシリーズの第二弾。
前作では連作集だったが、今作は長編となっている。
馬鹿馬鹿しい程に大胆なトリック、見事な論理展開といった従来からの氏の魅力はそのままに、濃厚な人間ドラマも兼ね備えた、読み応え充分の作品に仕上がっている。






最終更新日  2019.12.18 06:53:32
コメント(0) | コメントを書く


2019.08.08
カテゴリ:早坂吝









史上屈指の天才による援交女子高生探偵シリーズの、第四作目にして第三の長編。
学生アリスに匹敵する全作傑作のお化けシリーズだ。
相変わらずの論理構築と、そしてシリーズ中でも群を抜く前代未聞の大トリック。
このフーダニットは一体何だ。
それが明かされた時、瞠目し、口角がこれでもかと言う程に持ち上がった。
荒唐無稽にして天衣無縫。
生涯忘れる事の叶わぬフーダニット。
二度と新鮮な気持ちでは読めない作品だ。
こんな作品が存在して良いのかという事すら疑いたくなる怪書である。






最終更新日  2019.08.08 02:23:49
コメント(0) | コメントを書く
2019.08.07
カテゴリ:早坂吝






ノンシリーズの連作集。
名探偵に憧れる少女アリスが、電脳空間で五つの問題に挑戦する。
どれもが秀逸なミステリクイズで楽しめたが、最後に驚きの展開がある。
愉しくてグロテスクなワンダーミステリ。
氏の作品中では有名な作品ではないが、出色の作品だと思う。






最終更新日  2019.08.07 06:54:25
コメント(0) | コメントを書く
2019.08.05
カテゴリ:早坂吝







天才のノンシリーズもの。
孤島がクローズドサークルとなり、それを好機に主人公は殺人を犯そうとする。
ところが、標的は既に誰かの手によって殺されていた。
このままでは残りの標的まで殺人犯に殺されてしまうやもしれない。
こうして、殺人鬼と奮闘が始まった。

死体の抉られた左目に嵌め込まれた金柑、死体を塗りたくった黒ペンキ、死体に咥えさせたトランペット。
猟奇的な殺人にも全て必然性が有った。
展開はサスペンスフルで、論理性も申し分無く、特に最後に明かされるホワイダニットは圧巻だった。
素晴らしい動機を考え出したものだ。
短いが、その分勢いがあり、迫力を感じる作品だった。






最終更新日  2019.08.05 06:02:38
コメント(0) | コメントを書く
2018.07.27
カテゴリ:早坂吝
rblog-20180727101752-00.jpg





人工知能を探偵役に据えた作品集。
AIに対する考察とミステリが見事に絡み合っている。



「フレーム問題 AIさんは考えすぎる」

事故死と判断された父の死は、他殺ではないか。
息子の輔は父が創り上げたAI相以に古今東西の推理小説を読み込ませ、真相を探る。
相以が導き出した真相は凄まじいトリックが使われており、輔が嫌悪感を催すのもよく解る。
犯人特定の論理もよく出来ており、本書の入口として申し分の無い作品だ。



「シンボルグラウンディング問題 AIさんはシマウマを理解出来ない」

環境保護団体のリーダーと、本部内で放し飼いにされていたゾンキーが殺された。
ゾンキー、シマウマzebra+ロバdonkey=zonkeyである。
殺害方法は、崖の上からゾンキーを落として崖の下にいるリーダーに命中させるというもの。
犯人は何故ゾンキーなどを凶器にしたのか。
AIならではの物語。



「不気味の谷 AIさんは人間に限りなく近付く瞬間、不気味になる」

校庭に出現したミステリーサークル、虹色に塗られた窓、首を斬られて花を活けられた銅像、背中に円周率を書いた紙を貼られて陸橋から突き落とされた生活指導の先生。
学校で頻繁する謎めいた事件にAI探偵が挑む。
相以が披露する推理は奇想そのもので、「不気味の谷」の問題にぶち当たる。
しかしながらその奇想っぷりは面白かった。



「不気味の谷2 AIさん、谷を越える」

十六年前の母の自殺の真相を探る為、武君野村(ぶきみのむら)へとやって来た輔と相以。
自殺にしてはおかしな状況、他殺にしては不可能な状況。
不気味の谷を越えた相以の推理は、十六年の間に堆積した様々な想いを暴き、清め、解していく。



「中国語の部屋 AIさんは本当に人の心を理解しているのか」

テロリストのアジトにて囚われた輔と相以。
助かる為にゲームに参加する。
中国語の部屋に於いて、実に考え込まれたトリックが仕掛けられている。
激闘の末にテロリスト集団を滅ぼす事に成功するが、それで問題の全てが解決とはいかない。
誰が嘘を付いているのか、さらに黒幕がいるのか、様々な謎を残したまま、輔と相以の探偵事務所は営業を続ける。






最終更新日  2018.07.27 10:19:34
コメント(0) | コメントを書く
2018.07.24
カテゴリ:早坂吝
rblog-20180724074641-00.jpg





エロと社会派の真の融合。
上木らいちシリーズの第三作目。
本当に全作傑作。

ある富豪の館で起こる連続殺人と、青少年の淫行に関する条例が描かれている。
どちらも濃密で、尚且つ素晴らしい融合を果たす。
本格と社会派の融合を狙う作品は数多いが、本書はその中でも最上位に位置する作品だ。
援交女子高生探偵が活躍する作品であり、ユーモアもこれまで通りふんだんに添えられてい乍ら、それでも社会派としての問題提起と読後感を損なっていない。
のみならず密接に関わっている。

館の大仕掛けはすぐに解った。
しかしそれに囚われて、もう一つの大仕掛けには全く気付けなかった。
それもその筈で、館の仕掛けは釣り餌なのだ。
著者もこれでもかと言わんばかりに解り易く書いている。
その見え見えの餌にまんまと食い付いたが最後、極太の釣り針をぶっ刺されて易々と釣り上げられてしまうのだ。
そして釣り人は余裕の笑みを浮かべて愚かな魚をクーラーボックスにしまう。
尋常でない大きさの極太の釣り針を見事に隠している。

相変わらずの論理性、大技トリック、よく書き込まれた動機、巧みな人物造形、本格と社会派の融合の新しい形、どれを採っても素晴らしい作品だ。
天才である。
国産ミステリの未来に、喝采。






最終更新日  2018.07.26 04:49:17
コメント(0) | コメントを書く
2018.07.13
カテゴリ:早坂吝
rblog-20180713030442-00.jpg





援交探偵上木らいちシリーズの短編集。
処女作「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」で最高に論理的な推理を披露したらいちが、短編集で帰ってきた。
エロ探偵にはエロ事件を。
上っ面に騙されて毛嫌いしていると損する本格ミステリ。
今期待値最大級の若手の躍動。

「紫は移ろいゆくものの色」
被害者の女性秘書は死後、おっぱいを何枚もコピーされていた。
それは死斑の変化を写したもので、それによると犯人は殺害後十時間以上も現場に留まっていた事になる。
ただの異常者か、それとも必然性があるのか。
突飛で魅力的な謎。
らいちはこの世に起たぬ者無しの性技で真相を導き出す。

「藍は世界中のジーンズを染めている色」
巧いっ。
都筑道夫の「退職刑事」を彷彿とさせるアクロバティックな論理展開。
藍川刑事とらいちの出会いとなったラブホ殺人事件は実に鮮やかだ。
切れ味鋭い明朗さで、とても好みな本格ミステリ。

「青は海とマニキュアの色」
流石の一言。
大傑作だ。
セックス教団に潜り込んだらいちは、教祖が殺される事件に巻き込まれる。
凄まじいトリックが使われている。
何だこれは。
エロミスでなければ使えないトリックに唖然。
目玉飛び出る程の大技をかましてくれた。
しかも一発大技トリックだけでなく、きちんと論理的に解決が為されている。
こんな作風だからと軽視されては堪らない。
これは凄い本格ミステリだ。

「緑は推理小説御用達の色」
はっはっは。
箸休め的な小品だが、山椒は小粒でぴりりと辛いとでも言おうか、軽く楽しくそれでも油断は出来ない作品。

「黄はお金の匂いの色」
ウミガメのスープの問題。
これも小品ではあるが、本当にこの著者は論理展開が巧みだ。
上木らいちシリーズはこのままいくと、学生アリスシリーズに匹敵する事になるやもしれん。

「橙は???の色」
凡そ十頁程の小品ではあるが、これまでとは毛色が違う。
重たい、悲惨な、謎めいたらいちの過去。
上木らいちとは一体何者なのか。

「赤は上木らいち自身の色」
最後の最後にやってくれた。
これまでの話に潜ませた伏線を怒濤の勢いで回収しているのかしていないのか解らない凄まじい展開で、度肝を抜かされた。
後期クイーン的問題を解決するような作品が評価される昨今の潮流に、唾を吐いてあっかんべして会心の笑みを浮かべている。
氏は後期クイーン的問題を嘲ったのだ。
そして後期クイーン的問題は頬を膨らませ乍らも、氏の膝を枕にしてそのちょっかいを若干楽しんでいる。

本当に派手な作風だ。
底抜けに明るい麻耶雄嵩みたいな作風だ。
天才、現る。






最終更新日  2018.07.26 04:26:00
コメント(0) | コメントを書く
2018.07.05
カテゴリ:早坂吝
rblog-20180705223053-00.jpg





注目の若手のこれまたトリッキーな長編。
始めの頁にメイントリックはドローンを用いたものだと、読者への挑戦状がある。
これすらもミスディレクションである。
真相を読んでこんなもん解るかと一瞬不機嫌になったのは、ここだけの話。
凄い大胆。
正直やり過ぎだと思う。
特に第二の事件は解りようがない。
しかしトリックは出尽くさないという気概は素晴らしい。
これからも奇抜な作品を期待したい。






最終更新日  2018.07.26 04:26:12
コメント(0) | コメントを書く
2017.04.25
カテゴリ:早坂吝
rblog-20170425050432-00.jpg





第五十回メフィスト賞受賞作であるおバカな作品。
話題性抜群のバカ作品で、ずっと探していたのだがどこにも見当たらず・・・この度漸く文庫化され漸く読めた。

まず何がバカ凄いって題名を見て解る通り、この作品は題名当てバカ小説なのだ。
犯人当て、トリック当て、動機当てと、ミステリの世界では古今の東西で半ば遣り尽くされた感がある。
そこでこのバカな新趣向。
バカ面白い。
正解を知った今、それは決して期待外れではなく寧ろ期待なんぞバカみたいに軽々と飛び越えてしまった。

バカバカしい作中では勿論殺人事件が起き、通常のミステリとしても楽しませてくれる。
それはバカに論理的で美しい。
論理の美しさに感動して大笑いしながらも、決してバカミスだとは思わなかった。
いや、実際はバカもバカの大バカミステリなのだが。

鮮やかなバカ発想も素晴らしいのだが、とにかく著者はバカに優れた論理的思考を持っている。
バカな一発屋に終わる事は間違ってもないだろう。
但しバカだ。






最終更新日  2018.07.26 04:27:19
コメント(0) | コメントを書く

全9件 (9件中 1-9件目)

1


© Rakuten Group, Inc.