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七代目ちぃのブログ

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ジョン・ディクスン・カー

2021.02.23
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ギデオン・フェル博士シリーズ。
意外な犯人にはぶっ飛んだが、荒唐無稽なトリックにはもっとぶっ飛んだ。
心の底から氏のファンで良かったと思う。
ファンでなければ本書を放り投げていた。
ファンであるからここまで無茶をされると楽しかった。
ああ、酷かった。






最終更新日  2021.02.23 03:40:21
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2020.08.23






アンリ・バンコラン最期の作品。
悪魔的風貌は身を潜め、枯れ果てて登場する。
今回の謎は多過ぎる凶器。
真相は偶然の要素が入り組み、かなり捩れたものとなっている。






最終更新日  2020.08.23 02:17:16
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2020.02.02







パリの予審判事アンリ・バンコランの活躍譚。
髑髏の形をした古城で巻き起こる難事件は、仏独の名探偵による推理対決の様相を呈す。

怪奇色満天の道具立てに対して派手なトリックは無く、カーらしくもありカーらしくもない内容だが、最後の二章による二つの解決編の構成は見事だ。
また、前二作とは異なり、バンコランが最後にとても人間味のある優しさを示すところが読後感を良きものとしている。

少し思ったのは、この訳によるバンコランの台詞はバンコランの台詞らしくない。
「俺は~だぜ」がとても彼の言う言葉とは思えなかった。






最終更新日  2020.02.02 04:49:29
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2019.10.04






カーの怪奇趣味がよく出た代表作。
一人で庭にいた男が突然喉を掻き切られて死んだ。
そこには死んだ男以外の姿は無かったというのに。
朽ちかけた自動人形や悪魔崇拝なんてものまで出てきて、事件は混迷を極める。
名探偵ギデオン・フェル博士が導く解決は、実に奇怪なものだった。

少し手掛かりが少ないか、またある箇所が犯人にとって幸運過ぎるかとも思われるが、真相の衝撃は流石。
真骨頂とも言える謎の魅力と犯人の隠し方には脱帽する。






最終更新日  2019.10.04 07:11:53
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2019.07.16







足跡の無い殺人の記念碑的作品。
雪密室と言えばこれである。

トリックが抜群に冴えている。
本当に偉大な発明だと思う。
犯人の意外性もある。
手掛かりがあまりにも細かいという疵は否めないが、それでも歴史に名を残した傑作の評価は揺るがない。

また、犬の鳴き声の推理もホームズのものを一歩も二歩も進めているし、二つの中途解決に対する論理的否定も素敵だ。
HM卿の登場場面は史上屈指の格好良さには痺れ倒した。

やっぱり偉大だ、カーは。






最終更新日  2019.07.16 09:47:07
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2018.05.24
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カーによる足跡の無い殺人。
カーの特徴と言えば、魅力的な謎と道中の面白さが約束されている事だと思っている。
そしてカーは、傑作と凡作の差が激しい作家だと思っている。
では傑作と凡作で何が違うのかというと、魅力的な謎に解決が見合っているか否かだと思う。
そしてカーは、凡作でも楽しめる作家だ。

本書では雨のテニスのクレーコートの真ん中で起こった事件で、犯人は如何にして足跡を付けずに犯行に及んだかが問題となる。
しかし実際には犯人ではないものの疑いを持たれている二人が、保身の為現場に細工をし証言を偽証する。
そこで物語は倒叙めいたサスペンスを見せ、第二の殺人も起こって混迷していく。

サスペンスフルな展開も良く、犯人の造形も良く、探偵のフェル博士も魅力的で、読後感も気持ちの良いものだ。
しかしながら、トリックである。
第一の殺人は、殺害方法は考えられたものであるが、如何せん被害者をコート上に誘き出す方法がとんでもない代物だ。
「その単語」を読んだ時には「殺人者と恐喝者」のアレを彷彿とさせた。
無茶苦茶である。
しかし、この著者が愛しくて仕方ない自分は、それも笑って済ませられ寧ろ「ああ、カーを読んだんだ」と楽しくなった。
第二の殺人なんて著者自身が「水増しの為の蛇足」と言っているだけあって、かなり大雑把に片付けられている。

カーが好きな人以外には間違っても勧められない作品であり、個人的には印象深い作品だ。






最終更新日  2018.05.24 07:37:40
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2018.04.09
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カー最初期の長編。
アンリ・バンコランものの長編としては第二作目となる。

この頃のカーの第一の特徴となる怪奇趣味が爆発している。
舞台は霧の街ロンドン、夜の街に突然現れる絞首台、首を掻き切られた男しか乗っていないリムジンが疾走、伝説の絞首刑吏ジャック・ケッチから届く殺人予告、犯行現場は存在しない街ルイネーション・・・。
そしてそれらの悪魔の如き謎に挑むのは、パリの悪魔の如き予審判事アンリ・バンコラン。
雰囲気抜群である。
特に死者を乗せて疾走するリムジンは、冒頭でいきなり読者の心を鷲掴みにする。

犯人設定は意外性のあるものだった。
但しトリックは謎に対して薄味だ。
しかしそんなものはあまり問題にはならない。
前述の怪奇趣味の汪溢が興味を持続させ、巧みなストーリーテリングはこの頃から光るものがある。
それに本書はミステリよりも怪奇に淫した物語だ。
頁を巡る手はカーの達者な謎の設定と物語の構築技術によって止まらないし、怪奇現象が現実に引き摺り降ろされてもその芳醇な雰囲気が雲散霧消してしまう事はない。

亦、探偵役のバンコランの魅力も忘れ難い。
悪魔の容貌に威風堂々とした態度。
事件を解決した後に、絞首台に送られる事となった人物がバンコランを罵倒し唾を吐きかける。
それに対してバンコランが見せた悪魔も怯む恐ろしい態度たるや、正にメフィストフェレスが宿ったかのようだ。
物語を締める最後の一文は、どんな怪奇的な現象よりも凄まじい。

本書はカーの代表作ではないし、個人的にも決して傑作とは言えないと思う。
然し、カーはカーなのだ。
カーの備える特徴は「謎の魅力」「道中の愉しさ」「探偵役の魅力」だと思っている。
本書もその全てを兼ね備えている。
だからカーはやめられない。
傑作駄作の差が激しい作家であるが、カーは駄作でさえも愉しい読書体験にしてしまうのだ。
ミステリとしては重要な作品ではないかもしれないが、カーの良さが詰まった印象深い一冊である。






最終更新日  2018.04.09 07:47:44
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2017.07.10
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ミステリ史に残るお茶目で壮絶な偉人カーの短編集。
カーの短編といえば表題作である「妖魔の森の家」はあまりに有名である。
しかしこれまでどこの書店でも見かけず、読む機会は無かった。
そしてとうとう初カー短編と相成った。

やはり眼目は「妖魔の森の家」と「第三の銃弾」だろう。

海外短編オールタイムベストに於いて常連であるばかりか一位の誉れ高い前者は、これでもかとフェアプレーに徹した傑作。
幾つもの重要な手掛かりを、平気で書いてしまう堂々たる様は見事。
読み返せばなんと手掛かりだらけではないか。
不敵に笑うカーの顔が目に浮かぶ。

後者は中編といった長さで、こちらも大傑作。
とにかく謎が魅力的というカーの良さが爆発した作品。
第二の銃弾と、第三の銃弾を射出した筈の銃と、犯人が、全て消失しているという物凄い謎なのである。
しかもその答えは目から鱗にして、何故そんな事に気が付かなかったかと驚くものである。
本当にカーは大胆だ。

個人的なベストは「第三の銃弾」。
本当に驚いた。
眠気が吹っ飛んだ。
流石のカー。






最終更新日  2017.07.10 03:52:35
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2017.05.01
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カーの作品中でも有数の知名度を誇るHM卿探偵譚の第一作目。
今日では有名となってしまったトリックが使われていて、衝撃は薄くなっているかもしれないが、それでもカーはカーである。
読者を騙す為に注いだ心血たるや!
アンフェアぎりぎりと言う程にやり込まれたミスディレクションに唖然。

最も驚いたのは凶器の偽装。
これは鮮やかだった。

また本書ではカーの特徴であるオカルト趣味がこれでもかと全面に押し出されている。
怨霊、降霊、殺害現場の雰囲気・・・抜群の怪奇が後半HMの登場と共に現実へと見事に解体される。
解決編は圧巻である。

密室物を語るに避けて通れない古典。
カーに騙される快感は重要無形文化財だ。






最終更新日  2017.05.01 06:13:19
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2017.04.07
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大好きな本格ミステリの巨匠カー。
カーター・ディクスン名義HMシリーズ十番目の長編で異色作。

ごりごりの不可能犯罪が出てくる訳でもなく、怪奇趣味もなく、主人公が延々と命を狙われ続けるだけという少し不思議な本格ミステリ。
主人公を女性に設定するというのはカーにしては珍しいが、ロマンスな展開はたまにある。
但し今回は所謂ラブコメといった展開となっており、解説で霞氏も指摘されているようにビリー・ワイルダーの感を呈している。
それでもただのラブコメ、ただのサスペンスにしてしまわず、きちんと本格ミステリとして成立しているのは流石に本格黄金期の巨匠である。

この作品はカーの代表作でも何でもなく、評価も高いとは決して言えない。
個人的にもこれまで読んだカーの作品と比べると、些か見劣りする。
というのは何も真相への不満ではない。
毒煙草のトリックは確実性に欠けるし特に面白いものではないと思うが、この作品の眼目であるミスディレクションの部分などはかなり冴えている。
完全に目を逸らされた。
さらに犯人を指摘する決定的な材料が、序盤の何でも無い会話に潜んでいた事の解る場面ではあまりの鮮やかさに声を上げた。
カーの素晴らしいのは、解決がそれに見合うかは置いておいて、魅力ある謎だと思っている。
とにかく道中どきどきするのがカーという旅路なのだ。
車窓から見るカーという風景はまさに絶景。
しかし今作ではそれがいくらか欠けていたように思う。
因みに今回とは逆に、真相では興奮しなかったが道中謎の魅力に大きく興奮させられて大変に楽しい読書体験となったのが「盲目の理髪師」だ。

但し度々出てくる道化役は面白かった。
まるでシェイクスピアの戯曲のようで、物語の幕引きは実に軽やかで良かった。






最終更新日  2017.04.07 03:37:12
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