最後まで払われなかった保険料が、
来週やっと支払われることになったらしい。
その経緯が・・・あまりにも信じがたい話であった。
事の発端は、これ。
この、保険代理店の男。
最初の時点で、自信満々に「用紙はいりません」と言い放つ男の、
心の底にある鬱屈したものに、まだ私は気づいていなかった。
診断書を提出してから3ヶ月・・・。
他の保険金はすべて支払われた。
しかし、あの保険だけ支払われていない??
のんびり屋の私でも、やっとおかしいな?と気がついた。
電話してみる。
保険屋の男が言うには、
「癌なんだから、もっと休養期間があるはず。
通院期間も含めて提出してもいいらしい。
前の診断書に、通院日をすべて記載して再提出してください。」
と言う。
世の中、うまい話があるもんだと思った。
ちょうど、東京火災海上保険会社が、
保険料未払い問題で、業務一部停止になっていた。
そんなこともあり、「未払いと痛い腹を探られるなら、きっちり払いたい」
と言う、保険会社の言い分はもっとものように聞こえたのだ。
そしてその書類を提出して1ヶ月たった時。
知らない男から電話がかかってくる。
「わたくし、エージェントのBと申します。
Aが一身上の都合で退職いたしましたので、代わりに担当させていただきます。
ところで、この保険申請はお話がどこまで進んでいますか?」
声の甲高い、あまりにも脳天気な話っぷりに・・・・。
切れそうになった。
が、こいつに切れてもしょうがない。
一から説明して、いついくらが支払われるのか、
保険会社に確認して電話しろと伝える。
翌々日。
甲高い声は相変わらずのBから電話がかかってくる。
「最初に申請していただいた分は、すぐにでもお支払いする用意はあります。
しかし、後で請求されたものに関しては、
病院からカルテなど情報公開していただかなくてはいけません。
その個人情報を公開してもいいと言う念書にサインをしてください」
「え??」
なんだか妙な方向に話が向かっているじゃないか!?
多く支払いたいと言ってきたのは保険会社。
なのに何故?情報公開??
その時は、早く支払額を確定させるためには、
そうしなくちゃいけないのかと思って、
「わかりました。至急その書類を送ってください」と言ってしまった。
その晩、夫と話しているうちに、妙に腹が立ってきた。
こちらがもっと支払えと言ったわけでもないのに、
何故こんなややこしい手続きが必要なのか?
突然止めた担当者の事も気になる。
安易に個人情報公開していいものか?
そこで、内部事情に詳しく、今回の経緯を全部知っている第3者に相談した。
代理店だけじゃなく、保険会社とも話がしたい。
ほんとはどうなっているのか真実を知りたいのだと。
そして、やっとすべての真実が明るみに出てきた。
とんずらしたAの言う「保険をもっと支払いたい」と言う話は、
自作自演のデマだった!!
まさかと思うが本当の話だ。
最初に書類不備を私に指摘された。
普通の営業マンならば「すいません。用紙すぐに送ります!」
って話になるんだろうが、
このAは「すみません」と言える奴ではなかったのだ。
そのミスを隠すために、あの手この手でウソをつき続けてきたらしい・・。
ほんのちっぽけなミスのため、
私の保険金は延々と棚上げにされ支払われなかった。
この真実が明るみに出て、あわてた保険会社は
「早急に、最初に申請のあったものに関してはお支払いします。」
と誠意を見せてくれた。
代理店は、第3者の代弁で
「当社に責任の120%あります。本当に申し訳ありませんでした。」
とは、言ってきたものの、本人の口じゃないしね。
大人の対応って奴が社長以下、全員ダメでしょ?
当然、この代理店で扱ってきた商品はすべて引き上げることにいたしました。
あまりにもアホな話でビックリしましたよ。
世の中にあるお騒がせマンも、こういうタイプはたちが悪い。
特に金銭が絡んでいるものは人間性がちゃんとしていないといけません。
これで、入院手術の関するすべての保険料が支払われます。
確かに、入院手術だけに関してなら、
保険料をすべてもらった時点で黒字です。
しかし、毎月の血液検査、や薬代。
来月には転移がないかどうか、CTとMRI。
癌は一度なってしまうと、再発や転移の可能性も含め、
病院からなかなか離れることは出来ません。
保険金は、その後の治療費のためにも多いに越したことはない。
今更ですが、「癌保険」入っておけばよかったなぁ~と思う今日この頃。
しかし!
あほあほマンには気をつけて!!(;´Д`)ノ
おわり