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カテゴリ:地域猫の保護活動
今年も残すところあとわずかです。
今年は2月にうちのチョコプーがほとんど突然のように逝ってしまいました。 そのことを想うと本当に複雑な気持ちです。 しかし、良いこともありました。 まだすごく寒かった4月の初め頃、スズ達の餌場の近くのある鉄柵の中側に見慣れない猫が現れるようになった。 白い猫で高齢のように見えてヨレヨレだった。あばら骨が浮き出るほど痩せて、下痢をしているらしくお尻から後ろ足にかけて白い毛が茶色く変色してしまっていた。 見るからにノミもたくさん付いてそうで常に後ろ足で体をボリボリ掻いていた。 生粋のノラらしく、ちょっとでも人間が手を近づけると引っかくので、私も他の人も何度か流血させられていた。 見るからに悲惨な姿で、他の餌やりさんも「このコは長くないね」と言って、皆で様子を見守る形で、気がついた人が餌をやるといった感じにして、誰の担当ということも決まらなかった。 長くないと思われたけれど、夏の猛暑も生き抜いた。 それどころか生気を取り戻していくようだった。 夏はノミが更に酷そうだったので、どうやってフロントラインを付けようか考えた末、ゴハンを食べている時に、肩あたりを目掛けて1メートルぐらい上からフロントラインプラスを垂らした。 瞬時にすっとんで逃げたが。 そんなやり方で効くかなぁ?と思っていたら、2~3日で、毛が綺麗になっていき、うまく効いたことが感じられた ドロンタール(虫下し)も飲ませたいと思い、1錠を4つぐらいに割ってスライスチーズにくるんで与えたらうまく食べてくれた。 これで少し太り始めた。 でも夏の暑さには参っている様子だった。 それに、他の猫たちの縄張りにも入れてもらえず、日中はどこに居るのかまったく姿を見せず、夕方や深夜、餌やりが来る時刻になるとヒョコヒョコと警戒しながら現れるのだった。 なぜ[警戒している]、という表現かと言うと、5cmぐらいしかない短い曲がり尻尾を必ずきっちり股間に挟んでいたからだ 少し肉付きも良くなってきたので、"これはそのうちサカリが来たりするかも"、、と危惧し10月の初め、去勢することに決め捕獲した。 その捕獲器で捕まえた時のシロの怒りようと言ったら、特Aクラス(←段階があるとしたらだ)。 恐ろしく暴れたので口の中を切ったようだった。 病院に手術後に迎えに行った時、先生も「(シロが怒っていて)大変でした」と、眉をしかめお疲れの顔をなさっていたほどだった。 日帰りで退院させたので、いつもなら少し状態が落ち着く深夜まで家で休ませるのだけど、人に慣れていない猫は早く放してあげたほうが本ニャンのためにも良いだろうと考え、病院から元の居場所に直行し午後7時頃リリースした。 リリースして100メートルぐらい自転車で走った時、携帯電話が鳴ったので出ると餌やりSさんで、 「あの猫、どうした? 飼いたいっていう人が居るんだけど」 耳を疑った。 あんな馴れてない猫を? あんなヨレヨレの?? 誰が? うっそー?! 「たった今 放しちゃいましたよ」 聞けばシロがいつも居る場所の近所のお家の奥さんで、シロの様子をいつも見ていて可哀想に思ってたそうだ。 「えー! ・・ありがたいけど、、あの猫 人に馴れないでしょう・・?」 「そうよ。 でも良いんだって」 それから帰宅して、Sさんに聞いた電話番号に電話し、話を伺った。 やっぱり飼ってくださるとのこと。 放してしまったと言うと、とりあえず、シロの専用部屋を大工さんに頼んで作るので出来上がったら連絡します。と言われた。 それから2週間ぐらい経った、10月の下旬、そのAさんから電話が入った。 「シロちゃんの部屋が出来たので捕まえてもらえますか?」 2度目の捕獲で無事に捕まえた。 Aさんのお宅にあがらせてもらって、シロの部屋のケージに(捕獲器から)移した。 意外にも大人しく入り、ケージの中のベッドではなく、トイレの砂にスフィンクス座りし、落ち着いた表情をした。 9月頃からAさんからゴハンをもらっていた、ということもあってか、興奮した様子は一切無かった。 私としては、これだけネイティブな野良なら、壁を駆け上がるほどパニックするかも、と思ったのに。 ↓ 保護から3日目 長くなってしまったので、次回に続く この記事を打ちながら新年になっていました。 Happyな良い年になりそうです 本年も宜しくお願い致します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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