2006/10/21(土)15:15
息子を愛するママに捧げる「いけちゃんとぼく」
本屋で、ふと立ち読みした「いけちゃんとぼく」です。
絵本?それともマンガ? A4版の装丁で、絵本のようなつくりに
なっていまるこのマンガに、やられました・・・・・(ToT)
「ぼく」と正体不明のオバケの「いけちゃん」の物語です。
「ぼく」が楽しい時、怒られて辛い時、いたずらしている時、
いけちゃんは、大きくなったり、小さくなったり、増殖したりして、
いつも「ぼく」の近くにいます。
「ぼく」がいけちゃんから怒られたり、なぐさめられたりする時も
あれば、「いけちゃん」が落ち込んで「ぼく」がなぐさめる時も
あります。
「ぼく」が幼児から少年になって、そして青年の扉を叩く頃・・・・
「いけちゃん」との別れがやってきます。
そして、明らかになる「いけちゃん」の正体。
親子の物語ではありませんが、男の子のどんな素顔も慈しむ姿勢が
ず~っと背後にあふれています。
「毎日かあさん」も持っていて、そのエッセンスは同じものがあるのですが、
こちらは「物語」になっています。
この人のマンガは、なぜこんなにも余韻がずーっと残るのでしょう。
この人にしか出来ないすごい技だと思います。