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テーマ:今日聴いた音楽(78817)
カテゴリ:音楽
![]() 夕飯の買い物をしていたスーパーで、ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』が流れた。 大学1年生になってすぐ、たまたま深夜まで起きていると、テレビで奇妙な古い映画をやっている。 背の高い奇妙な紳士が、あちこちでおかしな騒ぎを起こす。 これが『ぼくの伯父さん』というジャック・タチの映画だった。 翌朝、昭和11年生まれの母にその話をすると、母はこの映画の事を知っていた。 「不思議な映画よね、でも音楽が良いのよね」 特に映画好きというわけでもない母が知っていたのが、今でも不思議な気がする。 翌日大学に行って、スペイン語クラスで同級生の神谷君に、前の晩に見た奇妙な映画の事を話す。 「僕も見ていたよ、ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』だよね」 神谷君、今はどうしているだろう。 それからずっと、この不思議な映画のことが印象に残っていた。 数年後、足繁く通っていた渋谷の WAVEでジャック・タチの映画のサントラ集のCDを見つけて買った。 まだ見ていない『ぼくの伯父さんの休暇』の曲も収録されていた。 やがて、ジャック・タチ映画の小さなブームのようなものがやってきて、マガジンハウスの雑誌などで特集が組まれたりもした。 レーザーディスクを何枚か揃えた。 六本木の WAVEでやっていた上映会にも入った。 その頃にはもう、ある種の一般教養のような扱いというか、多くの人の知る映画になっていた気がする。 レーザーディスクプレーヤーが壊れて持っていたディスクが再生できなくなった頃 、DVD のボックスセットが発売された。 私の記憶は時系列が多少間違ってるかもしれないが、詳しいことは、こちらのサイトに書かれていると思う。 ジャック・タチの世界 こうして見てみると、やはり最初に観た『ぼくの伯父さん』の印象が強い。
「ノスタルジックな未来」が見事に映像化されている。 藤子不二雄作品や『チビラくん』で育った世代なので、こういう「懐かしい未来」にはとても弱い。 いとうせいこうさんの、この2014年のタチ映画についての文章はとても良くて、これを読むと、また観たくなってくる。 今必要な笑いとは? いとうせいこうがジャック・タチ作品を語る(CINRA 2014.04.11) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.09 23:31:06
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