テーマ:住宅コラム(1809)
カテゴリ:ウッドデッキネット
このお宅のデッキを始めて見たのは一昨年の秋。
桧の寸五角で作られたウッドデッキはずっと無塗装で使っていましたが、7年を経過して気になり始めたので、年一回防腐塗料を塗って手入れをはじめたとのことでした。 二年連続で防腐塗料を塗りましたが、多少痛みが気になるようになってきました。 そんなときに近所でやっていた私どものウッドデッキの見学会に来て頂き、ちょっと見て欲しいと言うことになったのです。 一見綺麗でした。 まだほんの一部が痛んでいただけで、「張り替えるのは勿体無いのでは?」と思いました。 どうしても気になるのであれば、床板だけを張り替えようかと言うお話だったのですが、私の方が急に忙しくなり、話を煮詰めないまま時間が過ぎていました。 先月、久しぶりに見たデッキは前に見たのとは全く違っていました。 もう張り替えるつもりになっていたので、防腐塗料は塗っていませんでした。 そこら中が腐って手で持ち上げただけで床板が剥がれるところもあります。 もう迷うことはありませんでした。 ハードウッドに全面張り替え。根太も取っ払って初めから作り直しです。 右の方から取り壊しますが、見事に腐朽菌にやられています。 裏返してみると・・・ やっぱり限界だったようですね。 最初のうちは根太はしっかりとしていたのですが、途中ではこんなに太い根太さえもがぐずぐずになっているところがあります。 樫の木のあたりが一番酷く、やはり全面張り替えが正解だったと思い知られれました。 勿論全ての木が腐っているのではなく、家に近いところでは写真右のように綺麗なところもあり、切ると桧の良い香りが強烈に匂います。 奥様がしみじみ言いました。 ちょうど10年。 たいていのものが10年経つと壊れるんですよね。 去年の夏には家の外壁を塗り替えました。 今ウッドデッキを張り替えています。 家電製品も壊れる頃。 新築した頃小さかったお孫さんは高校生。 10年というのは一つの節目なんですよね。 全部を取り外したとき、初めてこのウッドデッキには致命的な欠陥があったことが分かりました。 それ故、僅か10年でこんなに太い木までもが腐ってしまったのです。 この写真を見て皆さん気付くでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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