昨日紹介した状態だと、大問題になるという程度でもなくて、このネタ失敗したかな?
と半分思っていました。
いつもだと絶対にしない作業ですが、皿取りしていないハードウッドにビスの頭が沈むまで打ちこんでみることにします。
今度は思ったような結果がでました。
ほぼ全ての材で、3.1mmの下穴は大きく割れてしまいました。
一方4mmの下穴を空けているものは一枚も割れませんでした。
これが去年2か所の現場で問題になったことです。
いずれも皿錐は大工さんが持っていたもので、皿が9mm・ドリルが3mmのものを使っていました。
私が支給するときは、皿が10.5mm・ドリルが4mmのものを使います。
前者だと小口に近いところにビス止めをするとこんな風に大きな割れを生じます。
これを防止するには、もう一手間をかける必要があります。
私の感覚と逆発想になるのですが、皿錐で細く長めの下穴を空けて、床板には太く短い下穴を空けてやれば割れることはありません。
右の3枚をアップにしてみます。
左から ビリアン(ウリン) ・ セランガンバツ ・ イタウバ です。
これで最初に書いた、堅さに関してビリアンとセランガンバツの間に大きな溝があって、セランガンバツとイタウバにも溝があるというのが分かるかと思います。
ビリアンは、頭は完全に沈み込みません。
この状態で空回りをしてしまいます。
セランガンバツと、イタウバは完全に沈み込みますので、皿取りをしなくても施工自体は可能であることが分かります。
3.1mmの下穴径で割れなかったのは、イタウバのみ。
イタウバだけは、ソフトウッドに近い感覚で作業しても大丈夫なのです。
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