復興の足場に
3.11の当日、私は東京に出張中でした。打ち合わせが終わって、電車に乗ろうと駅前の信号待ちをしている時にいきなり襲ってきた大きな揺れ。あれから2年が経過しましたが、予想通り復興は長く厳しい道のりとなりました。厳しい現地と違って、ここ広島では毎日が当たり前のように平和に過ぎ去っていきます。そんな日々の暮らしの中では、震災復興の厳しさなど、悲しいかな記憶からどんどん薄れていってしまいます。「我々に何ができるのか?」を考え、工場のスタッフの一言から始まった木っ端の義援金チャリティ。大事なのは「忘れないこと」であることを気付かされました。そして微力でもいいから支援し続けることを始めました。こんな使い古した杉の足場板をなんと1個50円で販売しています。その前は、お金払って産廃処分していた厄介者の木っ端です。こんなみすぼらしい木っ端ですが、日本各地の建設現場でその名の通り足場を築いてきたツワモノです。そんな木っ端が、震災チャリティによって復興の足場としてお役に立っています。実にたくましくカッコイイのです。本日3月11日の節目に、ここ数カ月分のWOODPRO Shop & Cafeの木っ端の売上を寄付して参りました。95,750円、1個50円ですので、1915個分の善意の塊です。ネットショップでも同様の木っ端義援金チャリティを展開しており、本日ざっくり計算したところ、今日までに約10,000個の木っ端をお持ち帰りいただいたようです。日々の支援は小さくとも、継続することで少しずつですが大きな力になっていくことを実感しています。日本にWOODPROと杉足場板がある限りやっていける活動なので、これからも長く続けていきたいと思っています。お買い上げいただいた木っ端は実に多様な使い方をしていただいているようです。こんな木っ端を窓辺に飾り、ほっこりした気分になったり、時として厳しい復興の現実を思い出していただけたら幸いです。義援金チャリティにご協力いただける方、以下のページからお申込みいただけます。【東日本大震災 義援金チャリティ】OLD ASHIBA(足場板古材)木っ端