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うさぎは草食動物だ。
しかし、植物性のものだけを取っていればいいということではない。 草食動物も肉食動物も大切な栄養素は、「タンパク質」。 乱暴に言ってしまえば、肉食か草食かの違いはどちらのタンパク質を体が受け入れアミノ酸にする仕組みをもっているかということになる。 どういうわけか、国内のウサギ食糧事情は、野菜中心牧草中心なのだが、この食事をアンゴラに適用したら、あっという間に栄養不良になること間違いない。 アンゴラに限らず、うさぎに野菜や牧草(チモシー)では、タンパク質の摂取が十分に行われない。栄養状態がわるければ、体の代謝も落ち免疫力が低下する。 いつだったか、とある獣医による研修会で「うさぎは粗食にしなくてはだめです」「飼い主はうさぎに栄養を与えすぎています。だからうさぎには野菜と牧草をあげる。ペレットは栄養過剰です」と真剣に説明していたうさぎの専門医がいた。 なぜこのような誤解が生まれるのかわからない。 私が考えるに、おそらく純血種うさぎに限らずうさぎの飼育経験が、あまりにもこうした専門家がないせいではないかと思う。 もしも、短毛、長毛、ドワーフ、大型と系統だったものを繁殖し、育てていれば、餌による体格や毛質の差が如実に違うことがわかるだろう。 長毛を例にすると、体の肉が十分につかなければ、毛までの栄養はまわらない。 本来持っている毛質とは別に、栄養がまわらない状態だと、非常に毛艶は悪く、ガードヘアーの下にあるウールもぼそぼそとしたものになる。 万年栄養不足の状態で、換毛も迎えるわけだから、うさぎにとって体の負担この上ない。 前述の獣医師の元には、カロリー摂取過剰のために、太りすぎたうさぎが病気になっているケースが多いと語っていた。 市販されているうさぎ関連のフードやおやつの成分をよく見ると、うさぎの食いつきをよくするために、「乳成分」「果糖」が多く使われているものがある。 もし飼い主が、うさぎに必要な栄養素を無視して、よく食べるからと言ってこれらのフードやおやつを無制限に与えていたら、たしかにクダンの獣医師が言うように栄養過多(糖と乳成分の過剰摂取による栄養バランス不全)になっていると言えるだろう。 しかし、本当のところは、適切な栄養素が十分に摂取されていない、極めて偏った栄養状態なので、人間のような「必要カロリーを取りすぎている」ということと違う。 うさぎのえさは、 「製造成分がはっきりとしている信頼がおけるうさぎ専用のペレット」これが基本だ。 良質のペレットと水があれば、平均的なうさぎは健康に育つ。 おやつも、牧草もいらない。これらはイレギュラーなフードの一部であり、メインにはならないのだ。 牧草については、害があるとは言わないが、牧草のメリットよりも、牧草を過度に与えて起こる問題点に、うさぎのオーナーは注目すべきだと思う。 先の獣医師は、野生の穴ウサギの食事が手本だとも説明していたが、野生穴ウサギの平均寿命は1年半から2年半くらい。彼らが主に食べているのは「草」ではなく、「根」や「木の実」「樹皮」だ。自然なものや野生のものが、体によいという発想は、人間世界の健康ブームとの混乱としか思えない。 なぜなら、現在のウサギはすでに2000年以上前に家畜化されたもので、野生穴ウサギと比べるのには無理がある上に、その野生穴ウサギも、いかに効率よくタンパク質を摂取するかを重要視している。 残念なことに、ペレットの印象が悪く、 家畜を促成成長させるためのものとか(だから不健康)、うさぎの自然な食事ではない(自然信仰の延長)と思われがちだが、ペレットが悪いのではなく、そのペレットがどんな素材を使い、どのような栄養バランスを持っているかがペレットの良し悪しを決めるのだ。 うさぎにとって好ましくない成分を多く使っているペレットは当然よくない。 しかし、多くの動物にとって規則正しく食事を取ることが健康な生活の維持に不可欠なのと同じように、うさぎの健康を考えるならば、栄養バランスと吸収効率のよいフードを、同じ時間、同じ量、同じものを与えるのがなによりも重要だ。それにはペレットほど適したものはない。 うさぎの食生活を「頑固な田舎の親父の食卓」と言う人がいるが、これらのことからも、適切な表現だと思う。 ■ゾフィーめし アルファルファー牧草を中心に作られたペレットと、長毛や大型種のために作られたミックスフードを混ぜて与えている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
私はその専門医に問いたい。
なぜ、馬用の牧草を与えるのですか?と。。 生物学上、獣医師の方がより、私たちより詳しく知って いると思うのですが。 体が大型化すると、より効率良く栄養を吸収し、また 蓄えることができるので、低カロリーで言いという事実。 恐竜があんなに巨大になったのは?そして巨体を維持 するのに、どれほどの量の食料が必要だったのか? 地上で最大の大きさを誇る、クジラ。彼らの食事はなんで しょうか??肉食にクジラはそれほどいません。 ジンベイザメという、体調4mにもなるサメは、主食は おきあみです。逆に、小さい魚の方が獰猛です。 マグロやカツオなど、イワシを追いまくって食べています。 どちらが高カロリーかと言えば、小型の方が高カロリー なんです。ねずみは、もの凄い高カロリーを必要とします。 だから雑食なんです。ウサギより小さいから、より摂取 カロリーだろうと思ったら、大間違い!! そういうことがわかって、馬の食料の牧草を食べろ!と 言っているのでしょうかね~・・不思議です。 (May 28, 2007 03:22:01 PM)
上記、間違え探し・・・(^^;
>低カロリーで言いという事実 低カロリーで良いという事実 >地上で最大の大きさを誇る 地球上で最大の大きさを誇る 失礼しました(_ _;) (May 28, 2007 04:52:11 PM)
えるままさん
たぶん、獣医さんでもいろいろ勉強しようという方はいると思います。実際にそういう獣医さんのほうが多いですから。 専門に学んでもすべてを知ることはできないですよね。知識というのはその上にあぐらをかくとただの屁理屈になると思うんですよ。 だから、私達も同じようにひとつの方向だけをみて物事を語ってはいけないでしょうし。 ご指摘のことは、ネザーにも言えますね。彼れらは大型のウサギよりもずっと少量で高カロリーのえさが必要です。低カロリーのえさばかり与えていては、腸に負担がかかります。例のうさぎ専門医さんの理論で餌を与えていたらどうなるでしょうか? ここが実践の知識を知っていただきたいところです。ぜひ専門家としてご教授いただきたいと思うのです。 (June 1, 2007 11:55:11 PM)
花子さん
はじめまして。うちのゾフィーちゃんを以前見たことがあるのでしょうか?ミミちゃんていう名前だったかな?? もしそうだとしたらすごい偶然ですね♪ゾフィーちゃんのシスターのほうは、わかります。 (June 1, 2007 11:57:25 PM)
LOVELINさん
こんにちは。 勘違いしちゃったかもしれません。ミミちゃんじゃなかったかもです^^; シスターは恭子さんですね(笑) (June 3, 2007 01:06:36 PM)
花子さん
もしかして、花子さんが見たうさぎは、ほんのちょっと顔の色が濃くなかったですか? うちのゾフィーと同じくらいの月齢のうさぎで、イングリッシュアンゴラがいました。その子の名前はみみちゃんでした。 (June 3, 2007 05:18:03 PM) |