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うさぎと暮らす

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June 15, 2007
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たそがれゾフィーちゃん

ゾフィー

ラビットショーを始めて見たのは、10年くらい前のアメリカだった。
最初は、なにを言っているのかまったくわからない。
ジャッジらしき人が、うさぎを触りながらボディーがGoodとかなんとか言っているのがわかった。英語が早すぎるのもあるけれど、まったく要領を得ない参加となった。
というよりも、3万羽もいる全米ショーに圧倒されたというほうが正しいかもしれない。

純血種ウサギというと、どうも人間のエゴの産物のような気がしてならないが、実際のところはどうなんだろうか。
種を選別するという行為が、ネガティブに言うと優勢保護、選民意識のようなものを想像させるせいか、抵抗のある人がいるのも事実かもしれない。
ただ、誤解されたくないのは、純血種ウサギとは、マッドサイエンス博士が、自分の想像の産物を作るがごとく荒唐無稽な発想から生まれたものではないのだ。

ある人に言わせると、純血種とは究極の雑種。この点については私はわからないけれど、少なくとも無理な繁殖計画では、純血種を作ることも交配を成功させることもできない。
純血種ウサギの繁殖基準(スタンダード)の配点を見ると、ほとんどの種において体型へのポイントが高い。
純血種ウサギとは、突然変異の固定や、ある交配における優性遺伝を継承させるということを繰り返している。昔し、よく田舎の祖母が動物の純血種は体が弱くて賢くないと言っていたが、これもまた無知からの偏見であったと思う。

ラビットショーは、見た目のきれいさを競うものではない。
スタンダードに沿った要素を持ち、健康的であることが何よりも求められる。
純血種ウサギが病気になりやすいということはないし、少なくとも管理繁殖をしている分、不正咬合などの発生は少ないのだ。

アメリカのショーに参加していて、日本でもこうなればいいなと思うのは、ジャッジやブリーダーの中に獣医師がいたり、動物を専門的に研究している人たちが多いということだ。
家庭で飼われているウサギと、ショーに出すウサギとでは、ある部分は違ったとしても生態そのものに違いがあるわけではない。
それぞれの立場の人間が、実経験や知識をもとにしながら交流していけば、うさぎを愛する人間たちにとって、なによりも利益を生んでいくのではないだろうか。

特に考えていかなくてはいけないのは、なんの制限もなく繁殖される雑種ウサギたちのことだろう。そのような店舗はもうないと信じたいが、母体も考えないで子供をたくさん産ませ、かわいいという盛りの1ヶ月未満で店頭にだされるミニウサギは珍しくない。
うさぎは、消耗するための動物ではない。
大切に飼われなくてはいいけない命を持っている。

売れるから、人気だからというだけで起こるペットブームに、ウサギを含め動物たちが犠牲になる状況を作っていてはいけないと思う。

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Last updated  June 16, 2007 12:12:36 AM
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