旅行の為ならなんのその。

水面休息を終えて２本目も同じポイントのマジックアイランド。

しかし船のキャプテンがさっきと流れがかなり変わったかも・・・とアドバイス。

当初ブリーフィング（潜る前の海での行動の確認＆コース案内）では
チャネル（船を通す為の作られた溝？）を横切って
運がよければサメがいる場所に行ってみよう！との事だったんだけど

流れが強くなってきてドロップオフ（一気に水深が下がる海中の崖？）
の先は複雑な流れがあって危険なのでそっちまで流されたら
やばいので無理はしない方向で・・と変更があった。

早速海にどぼんするとありゃりゃ・・・の流れ。
１時間前とは全然違う様子にびっくり！

潜行する際にあまりの流れにアンカーロープに掴まって
潜行するもこいのぼり状態になる私。

しかし今回のチームもイントラさん以外はみんな女の子なので
脚力の差などがあまり無いからちょっと安心していた。

（男性ばかりのチームで流れがひどいと脚力が敵わないので
ペースに追いつけず、ものすごくひどい目に遭う（笑））

チャネルに向かうためにはやはり流れに逆らう必要があって
みんなひーこら言いながら？必死にキックしながら
海中を進む・・・。

しかしオージーの女の子はほぼ初めてのダイビングで
この流れでは体勢が安定しないのでじたばた。。。

イントラさんがオージーちゃんの腕をつかんで進む事に。
しかし今度はごっちんが追いつけなくなってきて
距離が離れてしまったのでイントラさんに
カメラのケースでタンクをカンカン叩いて知らせると

一度岩陰ストップしてイントラさんが
彼女をお願い！と私に彼女の腕を預けここで待つようにと指示され
イントラさんがごっちんを迎えに行く事に。

そこでしばらく待っているとライセンスチームは
４人に１本のロープを渡して日本人イントラさんのマサシさんが
そのロープを掴んではぐれないようにしながら進んでいる。

ごっちんとイントラさんが合流出来たので
再びオージーちゃんをイントラさんに引渡し
イントラさんから行こうのサイン。

チャネルではより一層流れが強くなってきたので
ごっちんが遅れ始めたのでごっちんの腕を掴んで
一緒に進む事に。パワー全開で泳いでいるので
一気に残圧も減り始める・・・。こりゃやばいなぁ・・・と思っていると

イントラさんからコースを変えようとサインがあったので
少し流れを回避して進むと



ネムリブカ？？？（なんせログ付けが無かったもので・・・）



小さなサメは発見（笑）

しかしこの後もっと流れが強くなってしまい
こりゃ本格的に大変だ！！！って思っていると
ごっちんもとうとう安定できなくなってしまったらしく
１回浮いてしまった時にＢＣのエアーを抜く事を
忘れてしまって一気に浮上し始めちゃった！！！！！！
（水深が上がると空気は膨張し始めるのでＢＣに空気が入ったままだと
一気に浮上してしまう）
すごいスピードで流されながら一気に浮上するごっちん。

やばいのでＢＣのエアー抜いて！！！と必死にサイン！！！
（緊急浮上は減圧症になる恐れアリで危険。自分の吐く息よりも
速いスピードで上がっては絶対いけないのがダイビングのルール）

慌てたごっちん。でもサインを見ていてくれて
慌ててＢＣから一気にエアーを放出。

浮上は１０メートルほどで止められたものの
流された距離が結構あってイントラを見ると
オージーちゃんがイントラさんにしがみついている状態だったので
私に行け！後から続くのサイン。

どっひゃーーー！！！責任重大！がんばります！
しかし急な流れに乗っかって進むのであっという間にごっちんと合流。

その後はごっちんの腕を掴んで必死にキック。
心臓バクバク言うくらいの運動量（笑）
ダイビング中とは思えない（あはは）

イントラさんもオージーちゃんを連れて
こちらに来てくれたのでなんとか合流。
しかし流れは強くなるばかりでもう激流・・・

海底に必死にしがみついていないと一気に飛ばされる！！！
マスクとレギュレーターがあまりの流れの強さでぶっ飛びそうな程。

しかし海底にしがみついていないと
飛ばされちゃうと当初に言っていた
流れの複雑なドロップオフの先に行ってしまってやばいので

レギュを必死に食いしばって口から持って行かれないようにして
マスクは顔を上げて流れで押されるようにしてなんとかしのぐしか無い状態

しかし益々流れがひどくなりレギュだけは飛ばされたらやばかったので
片手でレギュを支えて片手で海底に必死にしがみつく私。
足も踏ん張って海底のゴツゴツにフィンを引っ掛け
なんとか体勢を保っているような状態


ここでイントラさんって本当に凄いって思ったのが
オージーちゃんとごっちんがあまりの怖さから
イントラさんにしがみついちゃってる状態で
この激流私は自分自身が海底にしがみつくのにも結構な力を
使っているのに彼は３人分が腕にかかってる。

すげーーー。。。やっぱイントラってすごい。

そんな中でイントラさんに残圧を聞かれ６０だった私。
パージボタン押してエアーを上げて！と指示されたので
しばらく耐えながらパージボタンでエアーを出して
船に居場所を見つけてもらって
最後はイントラさんがフロートを揚げてなんとか無事に
ダイビング終了（あはは）

船に上がった時には私とイントラさんは息を切らしている状態（笑）

こんなにパワー使ったダイビングは初めてかもしれない。
イントラさんに残圧見せてと言われて
見るとなんと！残圧１０（笑）

イントラさんはなんと！ゼロ（あはは～）
二人でハイタッチしてグッジョブ！とお褒めの言葉をもらう・・・

でも私は自分のコントロールに精一杯で何もいい仕事してないし（あはは～）

でも正直無事に生還出来て良かったから言える事かもしれないけど
こんな状況でもなんとか自分がコントロール出来た事が
ちょっとうれしかった。

このダイビングは９８本目でレベル的には私はまだまだひよっこ。

無理は絶対に禁物だけど少し自信も持てたいい経験になったかも。

明日は１００本目の記念ダイビングを迎えます！


いやーーー。でも正直死ぬかと思いました（あはは）