2011/03/25(金)22:03
[震災:心のケア] 震災後の子供の心のケアについて(全文転載)
こんにちは、ワースです。
赤石引退後、今はもうワースという名前は殆ど使ってません。
昔から使っている「りんど」というハンドルネームを使っています。
それはさておき、皆さんご承知の通り、
2011年3月11日14時46分頃に東北地方三陸沖を震源とする大地震が起きました。
たくさんの方が被災し、現在も余震は続いています。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
福島第一・第二原子力発電所では、事態を安定化させる為の決死の作業が現在も続いています。
心おだやかに安心して生活できる日が一日も早く戻るようになって欲しい。
その為にも私たちは出来る事を頑張らなければならない。
「政府の対応が~」「東電の~」「マスコミが~」と批判するのは簡単ですが、今やらなくても後から出来ることです。
今は一丸となって、自分達に出来る事を最大限やって、少しでも早く日常生活を取り戻す事が第一なのではないでしょうか?
以下、友達のMakiさんがmixiに書いた日記を全文転載させて頂きます。
mixiだと会員にしか見られないので、このブログを通じて発信させていただきます。
Makiさんは米国でサイコセラピスト&スクールカウンセラーの職業に付いています。
(National Certified Counselor & Licensed Clinical Professional Counselor だそうです。)
今後の子供たちの心のケアについてです。文意を損なわない程度に見やすくする為に若干編集しています。
全文転載を許可してくれてありがとう。
長文ですが読んでいただけると幸いです。そして、自分の子供、近くの子供に
実践していただければと思います。
■転載ここから------------------------------------
震災後の子供の心のケアについて
(更新時間 2011年03月19日11:36)
地震から約1週間が経ちましたが、津波や原発事故も重なって、まだまだ被害の全容も分からず、
約38万人が避難所生活を強いられ、いまだに1万6千人以上の人が救援を待ちながら孤立していると聞きます。
余震も続いているし、計画停電もあるし、本当に過去に類をみない大惨事になっています。
私は阪神淡路大震災の被災者です。
当時、ライフラインはしばらく断たれ、私の町には地震後3日間は給水車も何も来ず、
しかも初めて給水車が来たときには、全部で100リットルもない感じ。
長蛇の列が出来たのに、ほとんどの人が水1杯もらえませんでした。
屋根の瓦はすべて落ち、家の壁は大きくひび割れ、いまにも崩れ落ちそうでした。
家の横の道は瓦で埋めつくされ、アスファルトは見えません。
それでも父は被災者を助けるために仕事に行きました。
すでに大学生だった私でさえ、今、想い出しても悪夢のような日々でした。
今はネットで何でも情報が入る社会です。
米国に住んでいても、日本の震災関連ニュースがオンタイムで見られました。
でも、24時間休みなく各局で震災関連のニュースを報道し、
繰り返し地震と津波の映像を流し続けていることに恐怖を感じました。
大人の私が見ても、日本にいない私が見ても、涙がでてくるような映像です。
それを、日本の人たちが、特に子供たちが繰り返し見ているのではないかと思うと、
心への負担が本当に心配になりました。
大人は、何が起きているのか知ることも大切なので、
どのくらいニュース等をみて情報を得るかは自分で上手にコントロールするしかありませんが、
子供たちにはできるだけ震災関連のニュース、特に映像は見せないようにしてください。
脳にイメージが焼き付いてしまうのをできるだけ避けてください。
もちろん実際に被災し、惨状を目の当たりにした子供たちもたくさんいると思います。
どうか周囲の大人がみんなで安心感を与えてあげてください。
大人が子供に地震や津波について故意に思いださせたり、質問したりしないように気をつけてください。
子供のほうから話してきた場合はゆっくりと話を聞き、年齢に合わせて、簡単に答えてあげてください。
余震がまだ続いていることなども正直に答え、もし地震がきたらどうするのかをしっかり確認してください。
そして必ず大人が守っているから大丈夫だと伝えてあげてください。
子供たちが安心して過ごせるよう、出来れば、普段の生活リズムを守ってください。
年齢によりますが、赤ちゃん返り、夜尿症、不眠症、頭痛や腹痛の訴え、
落ち着きがなくそわそわしている・・・など色々な症状が出てくるかもしれません。
泣いたり、わめいたり、取り乱したりしても、それを怒るのではなく、理解を示し、
「怖かったね、大変だったね、でももう大丈夫だからね」と、
とにかく今現在は安全なところにいるということを再確認させてあげてください。
中学生・高校生になると、平気なようにみえても気丈に振舞っているだけの場合もあります。
些細なことでも何か変化に気付いたら、周囲の大人が早めに大人の自分でも怖かったこと、大変だったことを話し、
張り詰めている心にゆとりを与えてあげてください。
子供の年齢に関係なく、一緒にいる時間にしっかり抱きしめてあげる等のスキンシップも大切にしてください。
これからの日本を背負っていく子供たちの心の負担が少しでも減りますように。
■転載ここまで------------------------------------