2006/05/27(土)23:54
「ダ・ヴィンチ・コード」
「ダ・ヴィンチ・コード」
(2006年・米)出演:トム・ハンクス
ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される事件が起こる。
遺体は奇妙な体勢で横たわり、周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。
フランス司法警察のファーシュ警部は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を依頼、事件現場に呼び出す。
宗教象徴学の権威であるラングドンはさっそく暗号の解読を始めるが、この時警部はラングドン自身をこそ疑っていた。
そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴーが現われる。
ラングドンが無実で、事件解決には彼の力が不可欠だと確信する彼女は、直後、ある驚きの行動に出るのだった…。
ネタバレ感想でいきます。
本が売れまくってましたからねぇ。その頃から読みたかったんですが、結局買って読むまでには至らず。
で、今回の映画化でかなり期待して待ち望んでたのです。
でも、映画祭でのマスコミの報道は、例の「失笑が聞こえ、拍手は無い」って奴ですよ。
これによって過度な期待にブレーキがかかって良かったのかもしれません。
残念ながら凡作、駄作の部類になってしまったのだろうと言う考えの元に観ましたから。
おかげで、感想は「なかなかいいじゃん」といったものになりました。
元々がミステリ好きですからね。ダイイングメッセージとかアナグラムとか聞くだけでワクワクするたちです。
手掛かりから手に入れた情報を元に次の場所に。そこで解いた謎を元にまた次へ。
と非常にゲーム的に進んでいく展開。しかも、出てくる場所は観光名所だったりと・・・。
で、そんな所の床を叩き割ったりするんですからw
まさに、インディ!聖杯を探した時のインディだ!w
探偵役がかなりIQ高いだろうインテリ系だというところもモロに好み。そりゃあもう、いいテンポでサクサクと進んじゃう。
一番好きな探偵は、島田荘司の小説の御手洗潔なので。御手洗の場合はFAXで送られてきた写真や資料だけで解決しちゃうなぁと思いつつw
ラングドンとサー・リーの議論部分ももうウハウハでございました。
サー・リーの部屋を見ましたか。最高ですね、この人。好奇心の塊なのでしょう。
興味を持った謎は財力に物を言わせ徹底的に調査、考察し解き明かしてきた事でしょう。
館長は撃たれながらも、館内を歩き回ってか駆け回って、いろいろな作品の元にメッセージを残し、尚且つ服を脱ぎあれほどの大掛かりで芝居がかった状況を作れるほどの恐るべし生命力!w
などなど突っ込む所ももろもろあるでしょうが・・・。
原作がヒットしてから時間が経ちますからねぇ。様々なところで取り上げられ、特に映画公開にあわせ関連のTV番組が多発してましたからね。
読んで無くても展開は想像がつく訳で。マグダラのマリアとか、キリストの子孫だとかは、すでに叩き込まれてるし。
なんか事前にネタバレしすぎだよねぇ、予告とかも含め。ストーリーも頭の中に出来てる流れの通りに進んでいく感じで。
上記の御手洗シリーズの中に、ロマノフ王朝の末裔アナスタシアが処刑を免れ、日本に落ち延び世話役の日本人と恋に落ちその子孫がロシア料理屋を営んでいるっていうシナリオがあって、それと被っちゃって。
でもまあ、ここではキリストであるという事が最大のスキャンダルで、歴史上最大のでっち上げと言われるわけですが。
ハトが飛んで危機を免れるというシーンがありましたが、「はぅ!ウーか!ジョン・ウー監督かよ!」なんてはしゃいでおりましたw
シラス役のポール・ベタニー!すごいね、このインパクト。この人がかなり持っていっちゃった気がする。
あとアルフレッド・モリナが映ると「あ、ドクター・オクトパス」としか思えなくてw
ラングドン、サー・リー、シラスあたりに非常に惹かれましたが、ファーシュ警部役のジャン・レノは描写が少なく、存在感が薄かったですね。
歴史とは一部の者の利益になるような後に作られた嘘で塗り固められ都合の良い部分だけ伝承されてきたデッチ上げの積み重ね。
伝えられた歴史の中で真実はほんの一握りで霧の中。
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