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書くことの意味

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2004年04月09日
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 靖国神社への参拝について違憲という判決を下された小泉首相は、「首相は公人だが小泉純一郎という私人の立場もある。なぜ憲法違反なのか理解できない」とコメントしたという。内閣総理大臣の立場と権限は、日本国憲法によって明確に規定されている。いわば、憲法によって、その立場と権限を与えられている小泉首相が、憲法の番人である司法に対し、その判決はおかしいと主張する。車を運転していて速度違反で捕まったひとが、道路交通法の規定はおかしいと主張するようなものだ。どうして、この矛盾点をマスコミの誰も主張しないのだろう。

 法とは何か。ルールとは何か。法治国家の根源をなす物事に対して、私たちはあまりにも杜撰になり過ぎているような気がする。何もかもなあなあで済ませていたら、国としての秩序も何も、なくなってしまう。

 こんな話を聴いたことがある。あの大投手の江夏豊にまつわるエピソードだ。試合で投げ終えた彼がある日、マウンドを去って険しい表情で球場のロッカーを足でけりつけていた。それを目撃した選手が「なぜそんなに腹を立てているのだ」と聞いた。すると江夏は「あの審判、あんなボールをストライクにしやがって。あんなことをされると野球が成り立たなくなるじゃないか」と言ったという。普通の投手なら、きわどいボールをストライクと判定されたら喜ぶ筈である。ところが江夏は、それよりもルールの一貫性を重視した。この場所にボールを投げたら常に、ストライク、また、こちらの場所に投げたら常にボールと判定されなければ、ボールを投げ分けられる筈がないというのだ。

 江夏にとって、野球のルールとは、それが守られなければ野球自体が存在し得なくなるものなのだ。日本という法治国家にとって、法を守るというのも同じ論理が成立するだろう。となれば、その法によって、内閣総理大臣という立場と権限を保障されている小泉首相が、法に照らして合憲か違憲かを判定する司法の判決に対し「その判決は理解できない」というのは、てんでおかしい。

 最初の段階できちんと、やるべき仕訳をしないから、次々と矛盾が塗り重ねられていく。決して、望ましい方向へはいかない。イラクの人質事件も、そういう意味で、とてもはらはらしている。





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最終更新日  2004年04月10日 00時22分27秒
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