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書くことの意味

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2004年10月15日
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 昨日、コンサート会場で買い求めた上海クァルテットのCDを聴く。13日の演奏会のアンコールで披露されたドヴォルジャークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」の第二楽章が殊のほか、気に入って、さっきからその楽章ばかり、1時間以上も繰り返している。

 昨夜は、深酒のせいでよく眠れなかった。こんなに眩しい秋晴れは、本当に久しぶりのような気がする。青空が目に染みる。わたしの中で失われたもの。それは、自分をひたすら鼓舞して、高いハードルを越えようとする推進力だろう。その代わりに、どうしようもなく情が濃くなった。ぎりぎりのところで耐えている表情を見せられようものなら、手を差し伸べずにはいられない。そして、以前から見たら信じられないくらい、涙もろくなった。自分の感情だけでなく、ひとの感情にも同じように反応するものだから、涙腺は大忙しだ。

 何かを失うことで、新たなものを手に入れられるのだと思う。多分、もう自分は、誰かと猛烈に競ったり、ライバルの存在を掻き分けて、何かを取りに行ったりということは無理だろう。それをするには、相手の存在をリアルに感じすぎる。その代わり、誰かの心情を汲み取り、相手に寄り添うということが、以前ほど、困難なことでは無くなった。

 来月、久しぶりに仙台に行こうと思っている。昨日、演奏を聴きながら、懐かしい方が3人、脳裏に浮かんだ。そして、東西に連なるケヤキ並木と南北に続く銀杏並木。県内各地の市町村。上海クァルテットのツアー日程を見たら、10日、宮城県中新田町のバッハホールを皮切りにスタートさせていた。元宮城県知事だった本間俊太郎さんが、中新田町長だったとき建設した、非常に音響の良いホールだ。バッハホールも確か、2,3年前に20周年を迎えた筈。わたしが仙台にいたころ、収賄容疑で刑に服していた本間さんが仮出所になって、インタビュー記事を取ろうと、ご自宅に押しかけたことがある。ところが、お話を伺って、本間さんが思いもかけず素敵な方だったので、記事にするのを諦めてしまった。考えてみれば、その頃から既に、情のもろさは芽生えていたのだ。仙台を離れるまでの約一年間、何度、本間さんとお話ししたことだろう。ニーチェを勧めて下さったのも本間さんだ。上海クァルテットとの、思いがけない接点が嬉しかった。

 今日、仙台の友人の方々にお電話したところ、いずれもご本人が電話口に出て下さって、すんなり、お会いする約束がまとまった。新たな道のりが幕を開けたのだろうか。悲しみと同じか、それ以上の幸福が自分の手の中にあるのが感じられる。





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最終更新日  2004年10月16日 02時33分56秒
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