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沖縄に台風23号が近づいている影響で、東京も雨が降り続いている。暖房をつけるほどではないが、何となく底冷えがする。秋の深まりを感じる。
昨日から秋の仕事シーズンが始まった。これまで3人で担当していた仕事が、今回から6人へと倍増した。新たに加わった3人の方とは、今回が初対面で、これまであうんの呼吸で通っていたものが、少しずつ、よそよそしくなる。日頃、ひとりでぼーっと考えていることが多いせいか、チームとして、共同作業することが気疲れにつながっている。昨夜は午後9時過ぎには布団に入った。 記者時代は、チームで動くことが日常茶飯事だったし、名刺も1ヶ月で100~200枚無くなっていた。今は180度逆の、静謐ともいうべき生活を送っている。ひとりで過ごす時間が圧倒的に増えた。胸の内で、色々なものに語りかけている。親しく顔を合わせる友人の数が、ぐっと絞られてきた。以前は、人脈を広げようと、様々な集まりに顔を出していたが、今は全くしていない。もう、あの頃に戻れと言われても、2,3日で音を上げてしまうだろう。同じ自分とは信じられない、この変わりよう。これは「進化」なのか、それとも「退化」なのか。 今回からチームに加わった一回り以上年上の女性が、怪訝な表情でわたしに「どうして、常勤でもっとばりばり働こうとしないの?」と問う。以前だったら、自分も同じような疑問を抱いたかもしれない。「色々あって、身体を壊しかけたので、今はリハビリ期間中なんです」と説明した。自分の内側が毀損したという感覚は、どのぐらい一般的なものなのだろうか。 価値観が大きく、変わった。世間一般の価値基準が、本当に気にならなくなった。肩書きや所得、外見、年齢といった縛りからだんだん、遠ざかっている自分を発見する。糖衣で厚くコーティングされたお菓子を、ふるいにばらばらかけることを覚えたと思う。糖衣がはがれてあらわになった中味を見ると、色々なからくりが見えて面白い。外見や年齢からは想像も出来ないような美しさを見出したとき、はっとする。そして、静かに胸がふるえる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年10月19日 23時04分53秒
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