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エッセイストでレイキカウンセラー（R）の矢尾こと葉です。
東京国立と大阪福島を拠点に、たましいの発芽を応援中！！
夫のひろあきさんとつくっているHatsuga Retreat Studioは、
東京は庭付き一軒家スタイル。大阪はマンションスタイルです。
レイキ（外気功）教室を中心とした癒しと自己成長のスクールで、
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宇宙エネルギーを使い、自己を癒すと、すべての思いは叶います。
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●庭の祠と先祖と祈りのミステリー♪





こと葉です♪

明日東京へ戻ります。

今月の関西滞在は、とても有意義でした！

お盆は、兵庫の矢尾の実家にて兄家族や両親と過ごすことができました。

特に印象に残った出来事は、庭の高いところに建っている２つの祠を掃除できたこと！

2002年に結婚し、矢尾の家に嫁いで初めて、祠に導かれました。

祠は街を一望できる場所につくられていて、

これまでは下から見上げるのみで、行ってみようと思わなかったのです。

2018年ですよ現在。この16年、何してたんだろ…（笑）。

っというか今が最善最高のタイミングなんですね、きっと。







２年前に義母が祠の傍に建つ石づくりの灯篭を絵に描いて、

その絵が市の賞を受賞したのです。

その出来事がきっかけで、私も夫も、俄然祠の存在が気になり始めました。

特に昨年くらいから、義父の足の調子が優れないことも、気になっていました。

何か関連があるかもしれない、とも。




祠は母屋から裏山を登るようにしてすぐなのですが、

山の斜面がやや急で、今の義父には厳しい道のりです。

滞在中の天気が良かったことも手伝って、

私たち夫婦は３日間ほど毎日通って、生い茂る周囲の木を伐採し、

夫のひろあきさんは錆びついていた祠の扉を修繕しました。

ちなみにひろあきの母方の祖父は大工の棟梁です。

血のなせる業なのか彼は木工仕事が大好き♪




最初は長年放置されていた態の祠に手を付けるのに勇気が入りましたが、

まわりの木々を整えると、途端に清涼な雰囲気となって驚きました。

なんともいい風が抜けて、祠の周辺だけが心地よく涼しいのです。

ずっとそこにいたくなるくらいに。





祠の中は、江戸時代に地元の大工によって建てられたことを示す木札が複数入っていて、

さらに昭和15年にひろあきさんの曽祖父・桃太郎氏によって改築していたことがわかりました。

肝心の祭神はというと、大きな方に稲荷大明神、

小さな方に天満宮を祀っていることがわかりました。

曽祖父の桃太郎氏が亡くなって以降、

祠のことはあまり詳しく伝わっていなかったので、

よくわからないままに長年放置されていたに近い状態でした。

そして一番新しいお札は、

ひろあきさんの父によって納められたらしい伏見稲荷大社の紙の札で、

筆で書かれた年号は昭和60年でした。









祠の中を掃除し、

おそらく風雨の衝撃で倒れて割れてしまったと思われる

お狐さんの像などを地元の大きな神社へ返却し、

とりあえずきれいにできました。

次に訪れるときに新しいお札を入れようねと話しています。

そのために、京都の伏見稲荷さんに行くのがよいかなと話しています。

そして、私は祠の近くに、

ベンチかイスか、腰を下ろせる場所をつくりたくなりました。

心地よい風を感じながら、お茶したり瞑想したりしたい…。




きれいになった祠の前で手を合わせると、

ここで祈っていた先祖がいたことが感じられました。

家や家族のために、祈ることが仕事というか務めだった人がいたなと。

そんなイメージが浮かびました。

そのことをひろあきさんに伝えると、

祖母がちょうどそのような信心深い人だったとのこと。

晩年は熱心に全国の寺社巡りをしていたそうです。

俳句もたしなむ人で、

祖母の時代には、庭の茶室で句会も行われていたそうです。

私に浮かんだ祈る人のイメージも、男性というよりも女性だったので、

その祖母だったのかもしれません。





掃除を始めて３日目の夕方は、近所の八幡様そばで夏祭りが行われていました。

割れていたお狐さんの像を返そうとふたりで八幡様に歩いて行く途中で、

並び立つように祀られていた稲荷社に導かれました。

私にとっては初めて訪れる場所でした。








誰もいない夕方のお稲荷さん。








ここで手を合わせたとき、

昔の人にとって、仕事や生業は、

今よりももっともっと大きな意味を持っており、

家業の繁栄や商売繁盛の願いは、

私が理解していたよりもずっと真剣だったのだということを感じました。

それが今も全国に社が点在する稲荷信仰の理由の一つなのかな…。




この我々の一連の祠掃除は突然始まったため、

普段庭を一手に管理している義母にもびっくりされたのですが、

ただ喜んで行っていたので、おそらく導かれたのだと思います。


その証拠に、曽祖父の桃太郎さんが喜んでくれたのだと思いますが、

いただきものの「桃」が届いたり、

駅の電光掲示板に「桃」と大きく表示されたりと、

毎日のように「桃」サインが続く続く！

ひろあきさんとふたり、「わかりやすっ！」と笑ってしまいました。

生前の桃太郎（とうたろう）さんは、

兵庫県内で郵便局長をしていた人だったようです。




ちなみにひろあきさんの母方は広島ですが、

稲荷信仰が盛んな地域で、岡山で生まれた寛明さんの氏神様もお稲荷さんです。

また、天満宮とのつながりはというと、

現在拠点としている東京都国立（くにたち）市の氏神様が、谷保天満宮。

大阪スタジオの氏神様が、福島天満宮。

意識して選んだわけではなく、どちらも天満宮の恩恵ある場所だったのです。

今回の祠の謎が判明したことで、

矢尾家が天満宮と縁があることが、はっきりくっきり理解できました。





そして、現在は、ひろあきさんの両親が住んでいる兵庫の実家は、

母屋は取り壊して今は現代建築に建て替えていますが、

なんといっても魅力があるのは高低差のある日本庭園。

江戸時代から続く茶室のある日本庭園で、「幽石軒」という名前が付いています。

最初に見たときは、あまりの美しい造形に驚きました。



岡山生まれ岡山育ちのひろあきさんにとっては、

この兵庫の家は夏休みなどに祖母に会いに来た思い出の場所であると同時に、なぜか気になるらしく。

以前から彼にはいずれリトリート（滞在型セミナー）をココで行いたいというヴィジョンがあります。

この庭はとても気のよい場所なので、彼の気持ちはわかります。




イノシシやシカが頻繁に出てくるほど自然に近しく、

「心」という形につくられた池を見下ろせるように建っている茶室がなんとも風流なのですが、

自慢の茶室は老朽化のため、日常使いをするには補修が必要な状態です。

いずれここにお客様をお招きして、

すばらしい時間が過ごせるようにできたら、それはそれはすてきです。

割と広く、使えるようになれば一家族が泊まれるくらいの広さがあります。

ワークショップだってできるくらいの広さなんですよ。






伝統のかやぶき屋根は数年前にふき替えができたものの、

維持費のかかる庭の今後は、家族にとって思案の元。

8月にふたりで奈良の天河神社へお参りしたとき、

ひろあきさんは、実家の庭を活かすにはどうしたらいいかと神様に尋ねたそうです。

すると、一にも二にも掃除をせよとのこと。

エネルギー的に場を清めるようにと教わったそうで、

今の彼は庭にクリスタル（水晶）を配置することをワクワクと思案しています。





昔の人は、どんな思いでここを訪れたのだろう。




昔の人の足跡が残る聖地や歴史的な場所を訪れると、いつもそのことを思います。

最初は誰がやってきて、

その後、どんな人がどんな思いで訪れ、この場所を整えてきたのだろうかと。

人のエネルギーによって清められてきた場所には、

まったくの手つかずの自然の中とは一味違う魅力があり、

神聖なる気持ちになれるので大好きです。




2016年12月にオーストラリアの聖地ウルルを訪れたときも、

一番惹かれたのは、壁画でした。

ネイティブの描いた、不思議な文様の壁画。

何を思って、何の目的で書いたのだろう。

その思いにフォーカスすると、時空を超えられる気がします。




ひろあきさんの実家という身近な場所にも、

そんなタイムトリップができる場所が発見されたのが、不思議な気分です。

ここから何か物語がたち現れてきそうな、そんな静かなワクワクを感じています。




先祖をめぐるミステリー。




なぜこの血筋を選んで自分が生まれたのか。

なぜこの家系に入ることになったのか。


レイキでご先祖ヒーリングをしながら、

感じてみるのもおもしろそうです。


みなさんにとって、お盆の時期はいかがでしたか？




お盆は仏教的習慣と言えそうですが、

同じアジアの国でも、韓国より中国より、日本人は先祖が大好きで、

先祖供養を大切に思う傾向があるのだそうです。

おもしろいですね。




そういえば天河神社では、

七夕祭のときに、先祖供養の護摩が焚かれます。

「写経友の会」のみなさまによって書き溜められた膨大な量の般若心経が次々に火にくべられ、

燃え盛り、もくもくと立ち上る煙は巨大な龍のようで、圧巻ですよ。

般若心経のお焚き上げ。

人々の先祖への祈りが天に上がっていくのを見守りながら、

レイキでヒーリングをする時間が好きです。






今年実写化するらしいマンガ『聖（セイント）☆お兄さん』の中で、

お焚き上げは天界へのＦＡＸと描かれていたのがおもしろかったな～と思い出しました。

（たしか趣味で描いている漫画が天界で大人気のブッダが、

締め切り寸前の原稿をお焚き上げで天界に送っていたはず…）




9月15日～17日に天川村を舞台に行う『長月の天河神社リトリート2018～ふたつの聖地巡り～』

では、お寺での護摩焚きをみなさんでご一緒する予定です。

1000本ものろうそくが灯った境内は壮観だそうですよ。

修験の本場での夜の護摩！

私も今から楽しみです。

9月とはいえかなり冷え込むらしいので、ご参加の方はどうぞあたたかい服装で！













愛と感謝を込めて。


矢尾こと葉