アフィリええっと?(笑)

2009/01/26(月)19:42

草凪みずほ『夢幻スパイラル』全2巻

漫画(351)

夢幻スパイラル(1) 夢幻スパイラル(第2巻) がもうすぐ完結してしまうので草凪さんの過去の作品に手を出し始めました。 『NGライフ』の中で芹沢極先生が描いてる『夢幻スパ』の元ネタの漫画です。 温泉で戦うマンガではありません(笑) 霊力を持った女子高生が主人公のファンタジーですが、設定面でやや薄っぺらいものがあるので読み始めは少しつらいものがあります。かなり安易に「鬼」と云う存在をキャラクターにしてしまった印象もあります。もともと全3回の短期集中連載の予定で描かれた作品で、本格的に面白くなるのは第4回目以降です。 108の霊魂を受け継ぐ鈴鹿家第78代目当主の弥生と、彼女に封じられ黒猫にされてしまった(ペット状態です)鬼の温羅(うら)の絡みが楽しい作品です。 「いつか殺す奴に名前なんぞいらん」と言う温羅がなんだかんだで弥生を気に入っていて、両親を亡くした弥生も独りの食事が寂しくて…という処がなかなか好きです。 5年前の作品なので今と比べると拙い部分が目立ちますが、草凪さんの描く女の子が可愛くて好きだ!という方にはお勧めです。 現在連載中の『NGライフ』ほどはまだキラキラしてませんが、やはり草凪さんの描くキャラクターは(外見も中味も)魅力あります。 物語の面では少し陳腐な感じがありますが、鬼世界の次期王を決めるという展開は楽しめます。 皇雅(おうが)、白耀(はくよう)といった温羅の弟・愛人の、玉座を狙う鬼キャラも登場します。彼等が集うとただの「バトル漫画」になってしまいがち、と思いきやそこに弥生が絡んでくれるのでかろうじて面白さを失わずに続きます。 とにかく弥生ちゃんが気丈で可愛い、それだけでとりあえず楽しめます(笑) 温羅が弥生の所に来た(戦いを挑んだ)目的は玉座ではなく、彼女の持つ「癒しの力」。 阿羅久王を助ける方法が弥生の力を奪うこと。 「……俺は親父と母上を裏切れない その時は弥生を殺す」 と言う温羅が切ないです。 最終回で全ての要素が収束していなくてやや不安なものを感じましたが、「ザ花とゆめ」平成16年12月1日号掲載の特別編(過去編)と描き下ろしで納得できるものがありました。 弥生と温羅の関係が進展(?)を見せていてかろうじて「少女漫画」になったという処でしょうか。 果たして弥生は温羅の正妻となるのか? 『NGライフ』から入ったのでそれより過去の作品はどうしても拙い部分が目立ってしまいますが、やはり面白いです。 ちなみに『夢幻スパイラル』が平成16年作品で、『NGライフ』の連載開始が平成18年です。 『NGライフ』がいよいよ最終クール突入です(花ゆめ本誌で) 透明ブックカバーはこのサイズ 透明ブックカバー☆新書版用ブックカバー(5pack)☆ 透明ブックカバー☆新書版用ブックカバー(10pack)☆ 漫画、マンガ、まんが、コミック少女マンガ

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る