図説 死刑全書
おお、本なのに珍しく画像がちゃんとあるじゃないか(笑)〈図説〉死刑全書完全版こっちは新しく出た完全版ですね。古い方はもう品切れのようです。図説死刑全書同じような画像ですが一応載せておきます。なかなかの読み応えで5,000円出す価値はありますね。文字通り古今東西の「死刑」が網羅されている一冊で、紀元前7世紀から行われていた「動物刑」(ワニのいる川に投げ込んだり馬に引かせて四つ裂きにしたり)、珍しいところで「幽閉」刑、最新の「薬物注射」まで細かく説明されています。あのキリストもやられた磔(はりつけ)ですが、磔刑の本当の死因って実は「呼吸困難」なんですね。釘撃たれたりする苦痛は関係なし。両腕が肩から上の状態で柱や十字架に磔られると呼吸が苦しくなりじわじわ死ぬんですね~。絶命まで平均2.5日程度のようです。所々に挿入されている「死刑」観やコラムにも興味深いものがあります。近年、先進国ではどんどん死刑が廃止される方向に進んでいて、未だに絞首刑(これは屈辱的な処刑方法だな)が残っているのは日本くらいのようですね。死刑の9割が中華人民共和国で行われているとどこかで聞いたことがあります。