おサル電車
かつて東京・上野動物園ではおサル電車が運用されていました。
おサル電車は1948年(昭和23)9月23日に営業開始。
バッテリー駆動の電気機関車を猿が運転して牽引する方式で、乗客は子供・運賃は3円でした。
その後、1955年(昭和30)頃には猿による運転を中止し係員による運転になった時期があったのですが猿を訓練することによって復活を。
1962年(昭和37)5月、大幅な改装が行われました。
軌間:455mmから520m
軌条:6kgから9kg
集電方式:直流第三軌条に。
車両は2年後に開業をひかえていた新幹線車両を模した形にしてボディカラーは赤色でした。
運賃は10円。
新幹線開業後は下記動画が示すように新幹線と同じボディカラーに。
おサル電車があった場所は現在、パンダの新舎を作っています。
パンダの新舎は来年3月オープン。
天皇陛下も浩宮様時代に数回乗りました。
1973年(昭和48)、動物の愛護および管理に関する法律が改定されて「猿に負担をかける」という判断から動物園は廃止を決定。
おサル電車は1974年(昭和49)6月30日廃止。
最終日には【さよならおサル電車】が開かれて、今まで運転する側の猿の労をねぎって乗客となるシーンがあり当時、ニュース映像としても放送された覚えがあります。
自分も幼稚園から小学校低学年頃に上野動物園に行く度乗っていました。
小説家かんべむさし氏の短編小説、車掌の本分はおサル電車を題材にしていて中学校の国語の教科書にも掲載された事がありました。
画像と動画は一部を除きネットから借用しました。