教えるったって、教わる側が教わろうとしていないと変わらない

2021年05月03日

教えるったって、教わる側が教わろうとしていないと変わらない

カテゴリ：日記

仕事にせよ、勉強にせよ教えて出来ることとできないことがある。
人はなぜ教えるのだろうか？
教えることの目的とはなんでしょう？
具体的な場面を考えてみよう。

仕事の場面では、仕事を誰かに継承することが一つ。
この場合、すでにある仕事を教えてあげれば良いだけ。
でも、そこにはいろんな思いがあって、教える側と教わる側のそれが一致していないことにはうまく継承できない。
例えば、この書類は、右上の決済欄にハンコを押して、部長の決済箱にいれるんだよ。
と教えたとする。
行動として教えるのは、非常に簡単である。
ハンコを押す目的は、私はこの書類を確認しましたよという証明であることを教えてあげないと、書類の中身は見ない人が近頃多くなっています。
要するに本当に言われたことしかしないんです。
もっというと、中身の何を確認すれば良いのかが明確になっていません。
その書類が何に使われているのか、そこで知り得た情報は何に使われるのか。
ここまで教えてあげれば良いのでしょうが、全部そう言う説明をしないといけないのでは、なかなか仕事が進みません。
そこで、どうすれば良いか。

ひとつひとつの行動には意味があるから、それを理解して動きなさいと教えてあげる。
そうすれば、これは何の書類ですか？や、質問の質が変わってきます。
これは、教えるのが難しい。
抽象的なんです。
必ず答えがひとつではなく、意識とか精神的な部分を教えることになるので、本当にあっているのかわからないんです。
ただ、これがベースにないと上に乗っかってくる作業は、全く同じ作業しか応用が効きません。
ベースが身に付いていれば多少ブレても応用が効きます。

そのベースを作り込めるかどうかは、教わる側もそのつもりで教わらないといけませんし、教わったことを実践にうつせていないといけません。
社会に出るとそう言ったことは、当たり前にできていないと成長には限界があります。
でも、学校でそんなことを教わるかといえば、必ずしもそうではありません。
自ら考え抜いて行動することが当たり前にならないといけません。
大人になってから、それを教え込もうとすると、時間がかかります。
なんせ頭の中がこりかたまってますから。