高齢者の運転事故がなくならない。おじいちゃんがハンドルを離さず困っている家庭は、孫からのお願いが一番利くという。たしかに妻や息子に「止めてください」といわれても「まだ大丈夫。そんなに年寄り扱いするな!」と怒り出す高齢者が多いが、可愛い孫にいわれたら、それに反論できないだろう。
私は75歳で免許を返納したが、まだ運転には何の支障もなかった。ところが「何の支障もない」という考え方が、危ないという。へんな自信がついていて、年寄りになったことを認めたくないのだ。しかしそんな高齢者でも、車庫入れとペダル操作に、やや不安が出てきているものだという。人にはいわなくても、自分の心の中で「あれ? うまくできない!」と思うことが、少しずつ起こってくる。
中でもカーナビを見るとき、見にくくなっている人がふえているという。それだけ目が悪くなっているのだ。本来ならば視野を窓の外に向けて運転しなければならないのに、何度もナビに目を向けてしまい、事故を起こしてしまうのだ。
「週刊文春」によると①鍵や免許証の保管場所を忘れる ②車が洗車されず、傷がふえている ③ブレーキのタイミングが遅い ④一時停止線ぴったりに止められない ⑤同乗者との会話が減っていく ⑥バックの車庫入れに切返しが多くなる――
こういった兆候が見えたらもう本当に危ないという。こうなったら、妻や子は、家族会議でも開いたほうがいいだろう。
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