カテゴリ:住まい
戸建てといえば、よく祖父が「一戸建てくらいポーンと立てられんような大人にはなるな」と私に言っていたことを思い出します。
まだ幼い私はそれをあまり深く考えてはいませんでした。 まず一戸建てという言葉がすでによくわかりませんでしたし、建てられないから何なのかという疑念もありましたし、なぜそんな大人になってはいけないのかもわかりませんでした。 だから幼い私はそのことを考えないことにしました。 しかし、ふと大人になってから考えてみると、その言葉の意味がよくわかるようになってきました。 家や住まいのことを深く考えるようになったからだと思います。 私が思うに家を持つということはステータスなのだと思います。 家を持っているということが善しとされるということは、江戸時代や室町時代に生まれた「先祖伝来の土地を守る」という理念に基づいたものなのではないかと推測します(もっと古い時代からあった思想ですが、一番顕著なこの二つの時代をあげておきます)。 その時代では家が大きければ大きいほど威厳があり、偉く見え、それを守ることに従事して来ました。 その名残が今にも残っているのはないでのしょうか。 今思えば、祖父のあの言葉は「威厳を持った大人になれ」ということなのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月28日 14時40分17秒
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