指輪が決まっていたこともあって、この話はサイズと契約だけで済んだ。
あちこち見て歩いたものの、琴線に触れるものはなかった。人は第一印象によって物事を決める部分が多いな。

この次の話は、長引いたものの身になるものだった。
結婚式の準備の一部に、引き出物やペーパー類の選定というものがある。
前者は身内、ゲスト（男）、ゲスト（女）と、三種類は選び分ける。包装の仕方や会場への持ち込み料など、条件が千差万別なのが手を焼かせてくれる。
後者は招待状や席次表、果てはウェルカムボードまで入るので、素材やデザインはもちろん文面まで決めなくてはならない。ここまでくると、エディトリアルデザインの領域だ…。
自分たちの趣味が確固としているから楽に決まったものの、作業面が悩みの種だ…。

ポルシェやフェラーリが走り回る都庁前を歩きながら、目はファーストフードを探していた。
鳩が入ってくるロッテリアでねヒレカツカレーバーガーを味わった。
カレーの辛さとパンのマイルドさが、いい対比を醸し出していた。ダーリンのはエビカツバーガーだったけど、これはわたしの趣味には合わない。

ルミネで結婚の本とギリシャ神話、「聖闘士星矢　ＥＰＩＳＯＤＥ　Ｇ」の新作を買ってから、高島屋に行った。
ブライダルフェアを期待外れだったけど、ディズニーショップでまあまあの買い物ができたのでよしとしましょう。

東京のカラオケのクオリティの低さに愕然となりながらホームシックと戦いつつ、帰りの地下鉄に乗った。
ほとんど立ちっぱなしで過ごすのは、時間帯のせいだろう。