2022/06/08(水)05:51
家計は値上げを許容しているだと?
とうとうここまできたか。
日銀の黒田総裁の発言なのだが、いったいどういう感覚をしているんだ?
この発言の根拠となったのは、どこだったかの大学で行われたアンケートの結果だそうな。
なんでも、普段買い物をしているスーパーで値段が10%上がったらどうするか?という質問に対して、同じスーパーで買い物をするか、別のスーパーに変えるかという選択をするもので、1年前はべ須のスーパーにする方が多かったが、今年は同じスーパーで買うが多かったからというもの。
もう一つは、1年前に比べて貯蓄が増えているということだったかな?
だから家計は値上げを許容しているのだと。
そんな訳ねえだろう。
普段スーパーで買っているものは、日常生活に必要なもの。
なので、少々値が上がったところで買わないという選択肢はないのだ。
そのスーパーだけ値上がりしたのなら別に変えるという選択肢もあるが、どこも値上がりしているのだったら、店を変えたところで意味があるまい。
さらに言うと、今、値上がりしているのはスーパーの商品だけではないということだ。
店を変えるということは、徒歩や自転車で行ってるならともかく、車や交通機関を使っているなら、交通費も値上がりしているので、ちょっとくらい安いところを探したところでトータルでは変わらないということだ。
例えば、1週間分とかため込んで買い物するなら少しは効果もあるかもしれんが、毎日買っているのなら店を変えても仕方がない。
必需品はどうやっても買わねばならんので、そこでの出費増は他で節約しているということだ。
ついでに言うと、貯蓄が増えているのは、コロナの影響で旅行とか外食の機会が減っていることと、給料が減ったりいているので、将来の不安に対する担保として貯蓄に回しているということではないのか?
結論からいうと、家計は値上げを許容しているということではなく、受け入れざるを得ないということだ。
まったく、日本人は大人しいからこんな暴言も平気で出るんだろうけど、海外だと暴動がおこるぞ?
黒田総裁も後になって「賃上げの必要性が高まっていると言いたかった」なんで訳の分からん言い訳をしとるけど、家計が許容しているということをどう読み込んだら賃上げの必要性につながっていくんだ?
家計が許容できないから賃上げが必要なんだろう?
製品価格が上昇すれば、それに伴うサービス価格も上昇する。
今はまだ耐えているかもしれんが、いずれ耐えられなくなるときがくる。
インフレ政策を目指しているなら、とっとと賃上げを促す政策を進めてほしいものだな。