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2006.07.18
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サッカーのワールドカップが終わった。終わったことをとりたてて騒ぐには、あのイベントはあまりにも浮世離れしすぎていた感があって、自分のものとして喜んだり哀しんだり騒々しくしたりすることがなんとなく白々しい気もしていたから、それほどの感慨はない。会社ではローカルルールによるtotoが行われ周囲の熱狂はだいぶ伝わってきたし、自分自身もだいぶ熱い気持ちでサッカー中継を観たりした。双方が真剣に戦っている姿を観るのはサッカーに限らず楽しい。野球やK-1やオリンピックでも同じように楽しい。とすれば、大相撲はどうだろう。
横綱・朝青龍の活躍がめざましい。しかしそれ以外の力士のことはほとんど知らない。千代大海は、千代の富士の弟子として活躍し大関まで駆け上がった。少し前には高見盛が注目された。去年はブルガリア出身の琴欧州が大活躍した。あとは誰がいる。

横綱は圧倒的な強さを誇り、大関はぎらぎらと勝ちに執着していて、平幕も虎視眈々と上位の座を狙っている。私が子どもだったころの大人は、そんな力関係の構造に熱狂していた。平幕が横綱を破ると国技館で座布団が舞ったし、茶の間でテレビを見ていた大人も大声を上げて喜んだ。子どもだった私が調子に乗って座布団を投げても、そのときばかりは許されていたような気がする。許されていたわけではないかもしれないけれども、女衆は苦々しく思っていても、男どもの熱狂に水をさすまいと無視を決め込み、それをいいことに子どもは大騒ぎし放題だったというだけのことだったろう。とりわけ日曜の夕方に大相撲中継を観ていた大人たちは、立合いのやたらに冗長なの時間に耐え、ともすれば2秒で決まってしまう取組みに集中し、勝ち負けに興奮していた。大人たちのそんな姿を見て育った私は、やがて大人になった今でも、今だからこそなのかもしれないが、なぜあのときの大人たちがそんなに熱狂していたのかよくわからなかった。

少し前に突然古いテレビが壊れて、新しい薄型テレビを買ったということがあった。テレビがやってきた当初は特に、ハイビジョン映像の映し出し方が優秀だった。隅々まで鮮明で、奥のほうまでくっきりとピントが合っていた。客席に映る観客の表情一つ一つが伝わってくるほどだった。ハイビジョン映像の番組だけを意味もなく見て喜んでいた。その対象となった映像ソフトの中の一つが大相撲だった。そうして、大相撲を真剣に観戦する機会が私に与えられた。
ともに1敗同士で並んだ横綱朝青龍と、同じモンゴル出身でのぼり調子の白鵬。白鵬が先の取組みで1敗を喫し、万事休すかと思われたところで結びの一番。朝青龍は大相撲の末大関栃東に敗れた。2敗同士の優勝決定戦で白鵬に勝ち賜杯を手にしたものの、横綱の牙城がゆらいだように見えたことも否定できない場所だった。
横綱や大関には勝たなければならない宿命が与えられて、平幕には上を狙うチャンスが与えられる。観客は横綱相撲に感嘆し、平幕の快進撃に熱狂する。ひいきの力士が勝った負けたよりも、ほぼ日本中が同じことで盛り上がる一体感とか、身近な周囲と感情を共有する連帯感が、そのとき私にも与えられたような気がした。それは結構、悪くない感覚だった。それは私が子どもだったころの大人の気持ちが、少し理解できた瞬間だったかもしれなかった。

日本の国技とはいえ、日本人の横綱がいなくなって久しい。番付表を見ると幕内力士の半数は外国人だった。ふーん。
会社では大相撲totoが始まった。というより私が胴元になり始めてみた。ポルトガル人になったばっかりだというのに、今回強くベットしているのは、やれやれ、いずれも日本人力士だけである。





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最終更新日  2006.07.18 23:09:26
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