2007/02/01(木)01:14
テレビ時代の幕開く 1日の日記
クロニクル テレビ時代の幕明け
1953(昭和28)年2月1日
この日、午後2時,東京地区でNHKテレビの
本放送が開始されました。NHKによるテレビ
放送の研究は、昭和初期に開始されたそうなのですが、
戦争により中断されました。戦後の再開後は今までの
蓄積も生かして,比較的順調に進み、1950年から
試験放送を繰り返して、この日,本放送が開始されたのです。
といっても、この日の契約世帯数は、僅か866世帯。それも
電波の届く所は、まだ東京周辺のみでした。
新橋、銀座などの繁華街で、街頭に設置されたテレビの
前が黒山の人だかりになった様子は、翌日の新聞で報じ
られました。
その後、テレビは次第に普及していくのですが、2年後の
プロレス興行で力道山が登場し、大相撲に栃・若時代が
登場するに及んで、町の床屋さんなどが、客寄せにテレビを
店に設置するなどしたことが、普及に弾みをつけ、
1959年4月の皇太子ご成婚(現平成天皇)の馬車パレードが
テレビで実況中継されることが決まるに及んで、爆発的に
普及したのでした。
その後は、カラー化に比重が移り、1964年の東京オリンピックを
機に、「オリンピックをカラーで見よう」という宣伝文句と共に
カラーテレビが普及することになってゆきます。
現代の地上波デジタル放送は、第3の波ということになるのでしょうか。