ザビ神父の証言

2018/01/02(火)20:52

日銀BISに加盟 2日の日記

国際経済(503)

クロニクル 日銀BISに加盟 1970(昭和45)年1月2日 48年前になります。この日日銀はBIS(国際決済銀行)に加盟しました。 1990年代の日本のバブル崩壊期に、BIS規制として、「国際業務に携わる金融機関は、自己資本比率8%を維持しなければならない」とする規制が知れ渡り、一躍BISは有名になりました。 本部はスイスのバーゼル、駅前の目立つ建物だそうです。さて、BISは1930年に創設された、各国の中央銀行が加盟する組織(それゆえ、正規のメンバーは、各国の中央銀行総裁になります)です。当時、第一次世界大戦後で、ことあるごとにドイツの賠償金の支払い問題で揉めていたため、ドイツの賠償支払い事務を扱う機関として、創設されたのです。ドイツは個別に各国当局に賠償金を払い込むのではなく、BISに一括して払い込み、BISが公平に賠償を受ける権利のある国に分配することにしたのです。 ですから、当時はヨーロッパの戦勝国のいさかいを仲裁する役割が主だったのです。そのため全く中立的な仲裁役を担える存在として、日銀も乞われて加盟しておりました。しかし、世界恐慌の深化と国際連盟脱退を機に、日銀はBISを脱退しました。 それが、60年代の末になると、日本の貿易黒字が次第に問題化する兆候が強まってきましたので、BISへの再加盟が必要となってきたのです。こうした事情で、厳密に言えば再加盟したのですが、BISの役割は戦前とは全く異なり、国際的な金融政策の調整機関に変わっていましたので、ここでは再加盟とせず、単に加盟としました。 その日銀は、1994年から理事国となり、日銀総裁がBISの理事を兼務しています。理事国はG10と言う、BISの最高意志調整機関のメンバーとなります。毎月1回、各国中央銀行総裁が集う会合が開かれているのですが、あまり報道されることはないようで、粛々と金融政策等の調整がなされるのは、かえって良いことかもしれません。

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