カテゴリ:事件
クロニクル ミドリ十字の3社長逮捕
1996(平成8)年9月19日 22年前のこの日、薬害エイズ事件に絡んで、警視庁はミドリ十字の元・前・現の3人の社長を逮捕しました。前日18日には、帝京大学の安倍英前副学長を逮捕しており、ここに薬害エイズに絡んで、製薬会社トップと、薬事審議会のボスが刑事責任を問われることになりました。 HIVウィルスは、熱に弱く、加熱処理をした血液、加熱製剤を使用していれば、薬害エイズの蔓延は、かなりの部分防ぐことが出来たであろうことが、問われたのです。HIVキャリアの血液が混じっていることが明らかになった非加熱製剤の使用は、アメリカでは1985年には禁止されていたのですが、日本では対応が遅れ、非加熱製剤の使用が禁じられたのは、1990年に入ってからでした。その点で、薬事審議会の安倍前副学長は、国内の血液製剤最大手だったミドリ十字が、十分に加熱製剤を準備できるようになるまで、非加熱製剤の使用を認め続けたのです。 その結果、多くの薬害エイズ患者が発生しました。アメリカでは、既に禁じられていたのですから、安倍ら学者や厚生省、そしてミドリ十字は、当然これらの動きを知りうる立場にありました。その結果が「未必の故意」を適用しての逮捕に結びついたのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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