ザビ神父の証言

2020/09/19(土)21:59

ニュージーランド、女性参政権を承認 19日の日記

女性史(102)

クロニクル ニュージーランド 女性参政権を付与 明治26(1893)年9月19日 127年も前なんですね。この日ニュージーランドで、世界で初めて、国政選挙での女性の参政権を認める、 選挙法改正案が可決成立しました。 国政選挙と断るのは、この時既に米国のいくつかの州で、州議会の議員選挙について、女性参政権を部分的に認めていた州があったからです。しかし、国政選挙の選挙権を認めたのは、ニュージーランドだったのです。 現在ニュージーランドは、ニュージーランドドルと呼ばれる通貨を発行していますが、その紙幣に描かれているケイト・シェパードさんは、この女性選挙権獲得運動のリーダーにして、最大の功労者だった人物です。彼女は、仲間を募って、同年7月「女性の参政権を認めるための署名活動」を組織、短期間に3万2千人の署名を集めることに成功したのです。当時のニュージーランドの白人人口は、男性34万5千人、女性30万5千人と、僅か65万人にすぎなかったのです。ですから、子どもを含む人口の5%もの署名を集めたのですね。日本で5%の署名を集めるとなると、630万人程度になりますから、その大変さが分かると思います。 この署名の重みが理解され、休会明けの議会は、次期選挙での女性の投票権を認める法案を可決、ここに ニュージーランドは、世界初の国政選挙での女性参政権を承認した国の栄誉を担ったのです。19世紀中に女性参政権を認めた国は、ニュージーランドのみで、2番目に認めた国は隣国のオーストラリアなのですが、こちらは20世紀に入った1902年の事でした。以下06年にフィンランド、13年のノルウェー、15年のデンマークと北ヨーロッパの国々が続き、第一次大戦後のラッシュの時期を迎えることになります。 ちなみにニュージーランド女性が、被選挙権を獲得するのは、26年後の1919年の事でした。

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