ザビ神父の証言

2021/11/11(木)21:11

吉田首相単独講和容認示唆 11日の日記

日本の政治と政治史(756)

クロニクル 吉田首相単独講和容認示唆  1949(昭和24)年11月11日 72年前になります。この日、吉田茂首相は、参議院での質疑の中で、 「たとえ単独講和であっても、それが全面講和に導く1つの道であるならば、喜んで応じる用意がある」 と発言、単独講和の容認を示唆しました。 この発言がきっかけとなり、政府は東西冷戦が激しさを増す中、西側陣営との単独講和に、大きく舵を切っていきます。講和=占領状態からの脱却と考えた、国民の多くは早期講和を歓迎しましたが、マスコミや言論人の多くは、「平和憲法の精神を貫くとすれば、全面講和への道をあくまで希求すべきであろう」と、平和問題懇話会を組織して、単独講和反対の論調を次ぎ次ぎに岩波書店の『世界』や改造社の『展望』などの雑誌に寄稿、当時の学生らに大きな影響を与えました。 私は当時小学生でしたが、13才上の長兄から、後にこの時期の学生の雰囲気、論壇の模様などを、良く聞かされたものです。

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