メートル法実施 1日の日記
クロニクル メートル法実施1959(昭和34)年1月1日皆さん、明けましておめでとうございます。関東はこの冬一番の寒さでしたが、良く晴れた元日になりました。どうぞ本年もよろしくお付き合いください。 63年前ですね。この年の4月10日が皇太子(現上皇)ご成婚の日。戦後14年目のことでした。この日まで、日本国内では尺貫法が使用されていました。大相撲のラジオ中継では「6尺豊かな大男」など、夏の氷売りは「1貫目でいくら」と、子ども達の悪口では「ヤーイヤーイ百貫デブ!」などと言われ、当時耳慣れた言葉でした。量り売りの商品の単位は100匁でした。1貫=3,75キログラム。1寸は3,3cmで、1尺は33センチ。今では逆になりましたが、当時は、「えぇっと、100グラムなんて書かれても、これって何匁かなと、忙しく頭をめぐらしたものでした。その結果、1貫目は3,75kgではややこしいので、これは4kgにしましょう。だから1貫目の10分の1の100匁は400gでいこうと、こういう形で生活の知恵を働かして、次第にメートル法は定着していきました。メートル法の発祥の地は、フランスです。フランスの革命政府が発議して案を練り、ナポレオン1世が実施に移したものです。このフランス発の度量衡システムが、ナポレオンのヨーロッパ支配の拡大に伴って全欧に広まり、やがて世界的に広まったのです。