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怪鳥の【ちょ~『鈍速』飛行日誌】

2006/09/29
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テーマ:お勧めの本(4897)
カテゴリ:有川浩作品
本ブログ(勝手に)推奨の小説家、有川浩さんの「レインツリーの国」です。

レインツリーの国

新潮社からの作品として、またメディアワークス以外から出版されるものとしてもはじめての作品になりますね。

ところが、
これって、「図書館内乱」を読んだ読者には「ニヤリ」とさせるお話なんですよ。
読んだ人はピンと来たことでしょう。

図書館内乱

『図書館内乱』で毬江ちゃんが小牧さんに薦めてもらった本がこの作品なんです。
もう、これでもかってくらいに宣伝してあったから、『図書館内乱』を手に取った読者なら充分わかっている事かと思います。

それにしても、出版社の垣根を飛び越えてこういうコラボレーションが成立するっていうのは、なかなか面白い趣向ですね。
素人考えなんですが、出版社というのは作家を抱えたら自分のところの作品だけを書かせて、なるだけ他の出版社とは関わらせようとしないのかと思っていました。
しかし、こういう風なコラボを見せられるとそうでもないんですね。
確かに、メディアワークスはヤングアダルト層に強い、いわゆるライトノベルの出版社ですよ。
一方、新潮社と言えば文芸書の大手。
ライバルのように見えて、読者層が重なっていないのかも知れません。
というか、お互いの読者層を取り込みたいという利害の一致があったのかもしれません。
なんにしても、お互いに良い刺激になればいいですね。
これを機会に、今後もラノベから文芸方面へ、逆に文芸畑の作家がラノベ方面へと新規開拓を進めていくことがあるかもしれませんよ。
それでも、作品自体をコラボさせると言うのはなかなかないかも?!
(お互い、相手の出版社から出る本を帯にするなんて・・・・・・・)

そして、おもむろに「図書館内乱」と比べて読んでみる・・・・・。
そ~か。
あのお話はこういう物語だったんですね。
つーか、
冒頭の「フェアリーゲーム」のくだりから、もはや思考が飛んじゃってましたよ!

「フェアリーゲーム」
皆さん、この作品がコラボしているのは「図書館内乱」だけではありません。
「フェアリーゲーム」も実在するんです!
もちろん、作中に直接的な表現は出てきません。
でも、僕には・・・・・
いや、僕たち「妖精作戦」を読んだ世代なら判るはずなのですっ!!
・・・・・な~んて、興奮する必要もなく、
参考文献を見たら、挙げてありました。(^^ゞ

「妖精作戦」
「ハレーション・ゴースト」
「カーニバル・ナイト」
「ラスト・レター」

ARIALの作者であり、日本で一番ロケットの打ち上げを観ている小説家――笹本祐一さんのデビュー作です。

嗚呼、有川さん、
僕もこの作品は大好きでしたよ!(-.-)


フェアリーゲームを語る主人公たちは、まるで僕と仲間たちがこの作品を語らっている時のようでした。
いろんな話をしたものです。
あの頃は、本当に笹本作品一色でしたよ。
妖精作戦シリーズのラストは、まさに賛否両論喧々諤々だったように思います。
それだけ衝撃が凄かったんでしょう。
ちなみに、僕は「受け入れる派」だったかと思います。
もちろん、続編があれば飛びつくでしょうが。(笑)
結希好きの僕は、どうしても彼女のことが重くのしかかってくる。
ノブの影だった彼女は、結局その未来を暗示していたように感じたものでした。

って、妖精作戦の感想を今更書いてどうすんだって感じです・・・・・orz


でも、この作品とは切っても切れない関係のように思いました。

「普通の人」と「普通に生きられない人」
どちらも、そんな二人の関係を描いた作品ですからね。
「レインツリーの国」は、ある意味「有川浩さん」が『妖精作戦』で出された宿題に対する答えを書いた作品なのかもしれません。

だからラスト近くの
行けるとこまで行こうや。だって二人のことやん。二人とも降りたくなったら降りたらええやん。
 たとえ二人が途中で降りたくなったとしても、それまで使った時間を伸は無駄だったとは絶対言わない。ひとみもその時間を無駄だったとは決して思わない。』

このフレーズが好きです。
どうしても、違う二人だからディスコミュニケーションは出てきますよ。
それでも、行けるところまで行こう。
ダメでもともと。
それでも後悔なんてしないから・・・・・。

う~ん、僕にはこの懐の深さは真似できないなぁ・・・・・。

ホント、有川さんの書く大人はカッコイイ。
僕も、かくありたいものです。(←無理だけどな)

ところで、「図書館内乱」にも聴覚障害の毬江ちゃんが出てきます。
今回のヒロインも聴覚障害ですね。
僕は『中途失聴と難聴と聾、聾唖は一般的には「聴覚障害」として十把一絡げで把握』していた人間です。
この辺は、小説を読ませていただいて大分勉強になりましたよ。

実は、うちの母もちょいと難聴気味なんです。
片耳だけですが、最近は年のせいもあって、かなり聞こえが悪くなっています。
実家に帰ったときは親父と顔を見合わせながら、声を張り上げてますよ。
それでも一般生活に支障がないくらいですから軽いものです。
原因は小さい頃の病気だか怪我だかが原因らしいですが、詳しいことは知りません。
伝音性難聴か感音性難聴かなんて、全く・・・・・・言葉も知りませんでした。
身近に難聴の人がいても、実際健聴者である自分の認識はこんなものです。
かなり反省。
最近は、僕が部屋に入っていって声をかけても気付かないことがあるくらいですから、ちょっとまずいかもしれませんね。
今度帰ったら、補聴器のこととか話をしてみたいと思います。
本人はコンプレックスとかあるから受け入れづらいのかもしれませんが、やっぱり心配ですからね。

コンプレックスとか引け目とか、どんな人にもあるものですよ。
それは、存外他人にはわかってもらえないコトが多いし、わかって貰えないと思い込むことも多いです。
僕は、自分で言うのもなんですが、かなり内罰的な人間なんで、やっぱりそんな風に感じることが多々あります。
それでも、
「やるだけやって、それでダメなら降りればいい・・・・・
そんな気持ちで、今後もやっていけるさ」

なんて、ふんわりと背中を押してもらえたように思えたお話でした。

読ませてくれてありがとう。
本当にそう思います。

「レインツリー」・・・・「アメリカネムノキ」
作者はこの木の花言葉をもって、作品の章を締めています。
(どんな木かといえば、一般の人には「この木なんの木 気になる木」と言った方が判りやすいでえしょうか?)

ハワイ(オアフ島)に旅行に行くと、必ずこの木の説明を聞かされるものですよ。
日の陰る雨降りの日には葉が閉じることから、レインツリー(雨降りの木)という異名を持つ・・・・・・・なんか、内向的な木って感じですよ。
でも、雨が降ったとき、自らの根に少しでも多くの水分を取り込もうと葉を閉じるのだとしたら・・・・・・・みかけはあくまでみかけ。
皆、精一杯生きようと頑張っているんですね。(^.^)

「図書館シリーズ」を読んだ人。
「妖精作戦」を知っている人。
コンプレックスを持っている人。
そして、
一生懸命生きている、そこのあなた!

「レインツリーの国」を読んでみませんか?
きっと、明日へと続く「何か」が見つかると思います。

<追記>
「『フェアリーゲーム』の主人公は、伸の言ったようにいつか未練を思い出にして普通の子と結婚するのだろう。」
現実的に考えたらそうなんでしょう。
でも、
それでも「妖精作戦」の主人公にはヒロインを追い続けて欲しい・・・・・・・・そんな風に思ってしまうのは、「感傷」なのかなぁ・・・・・・。(-_-;)


個人的「有川浩作品」感想一覧

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航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^)
是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)>
宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。

AX






最終更新日  2007/11/04 07:35:44 AM
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