テーマ:お勧めの本(7214)
カテゴリ:有川浩作品
『旅猫リポート』
有川浩/著[文藝春秋刊] この物語を読んで知りました。 ペットを飼う人間には、2種類がいることを。 彼らの「パートナー」になれる人と、「飼い主」で終わる人です。 【送料無料】旅猫リポート [ 有川浩 ] 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの新刊です。 週刊文春に連載されていた作品ですね。 僕は連載時未読のため、これが初読になります。 タイトルから、ネコが旅するお話かと勝手に思っていたんですが、その通りであってその通りでなかった。 この辺が有川浩作品を、僕が好きな理由かもしれないな。 ロードムービーというジャンルがある。 この作品は、それに属するお話になると思う。 主人公が旅をしながら、その道中で起こる出来事や、出会う人々とのふれあいを描きながら目的地に到着する様なお話。 目的地にたどり着くことが主題だったり、目的地につくまでの様々な出来事で主人公が成長し、思いもよらぬエンディングを迎えるようなものまで・・・・・様々な物語がある。 けど、「旅猫リポート」は、それらの作品とはちょっと毛色の違った作品のように感じた。 主人公――いや、人じゃないから主役か?――が猫であるトコロからそう感じるだけかもしれないが主役の猫の旅が、普通で言う「旅行」とはちょっと違うから・・・・ってのが理由かな。 ちなみに、主役は「猫」だが、「主人公」もちゃんと出てくる。 このお話は、「主人公」の物語でもあるのだから・・・・。 この物語を読んで痛感したのは、自分が猫の「パートナー」には成り得ないことでしょう。 元々「犬派」であることもそうなんですけど、猫のことを知らなすぎるのが一番の理由かな。 もちろん、ちゃんと彼らのことを知る努力をすれば、「飼い主」になることは出来るかもしれない。 でも、どう頑張っても、悟とナナのような関係にはなれないだろう。 僕には、そこまでの度量がないからね。 それでも、悟とナナの関係には憧れる。 こんな関係になれる「パートナー」と、ずっと一緒にいられたら・・・・・それほど嬉しいことはないから。 僕の人生の目標でもある。 ところで、この「旅猫レポート」という作品は、舞台化が決定しています。 作者である有川さんが、俳優の阿部丈二さんと立ち上げた演劇ユニット「スカイロケット」の最初の公演になるそうです。 この作品が、舞台化を前提に書かれた作品なのかどうかは判りませんが、おそらく有川さんが演劇に関わっていなかったら、こんな風味の作品にはなっていなかったんじゃないかな? そんな風に思わせるくらい、浮かんでくるイメージが演劇風味でした。 猫のナナが擬人化されているからなのかなぁ。 それとも、舞台化のニュースを知っていたという先入観からそうおもっただけだろうか? 何にしても、メディアミックスされるなら、アニメでもドラマでも映画でもなく、間違いなく舞台化が一番しっくり来るだろう。 この物語は、そんな作品に仕上がっていると思います。 <追記> ただ、舞台となると一つ難点が。 劇場に行って観た場合、間違いなく他人に泣き顔を見られてしまうことですね。 ・・・・・・だって、絶対泣くし。(T^T) ↑結構なおっさんが、衆目の前で泣くのは、結構プレッシャーなのよ。(-.-;) 個人的「有川浩作品」感想一覧 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/11/19 11:35:59 PM
コメント(0) | コメントを書く
[有川浩作品] カテゴリの最新記事
|
|