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2005/06/01
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 本格的な中学受験と高校受験の国文法についてお話しする前に「ゼロ講」と称して中学受験と高校受験の国文法の概観しておく必要があると思いました。今回のお話はご父兄・指導者向き。もちろん小学生・中学生の方が読んでも構いません。
 
 中学受験と高校受験の国文法の違いというと中学受験では主に、以下に掲げた内容がよく出題されます。旺文社「出る順ことばの問題」とかも参考になりますね。

中学受験国文法の重点項目

1 主語・述語・修飾語などの文の成分に関する問題
2 言葉の種類を見分ける品詞の区別の問題
3 助詞・助動詞の意味用法の区別の問題
4 「もし~なら、決して~ない」などと使う副詞の用法の問題
5 敬語の用法(解説済み)

 実際、教える方としては小学生に対しても中学生とほぼ同じ内容をコンパクトにして伝えなければならないと考えています。ただ、中学受験のほうが言葉の感覚で解いてくれといっている印象はあります。また、志望校の過去問を研究すると細かい文法ほとんど出ないに等しい学校もあって、あまり余分な勉強にならないようにした方がよいかと思います。上記の範囲では中学受験と高校受験の区別をする大きな必要性は感じられないので、該当箇所を拾って読んでいただくのがよいかと思います。

 中学の国文法の学習項目については、教科書「教育出版・中学国語」で整理してみると次のようになっています。

    1学期     2学期      3学期 

中1  文節と単語    文の成分    単語の種類

中2  用言の活用    助詞      助動詞

中3  連用修飾語     -       -
    敬語の種類 

 以上のような配列は他の出版社の教科書でも大体同じです。ただ、この教育出版の教科書では、入試によく出る「連体詞」の項目が弱く補充が必要です。学校の先生が配慮して一通りやってくれていれば大丈夫です。6月は中学校の定期試験もあるでしょうから各学年の1学期相当範囲について、まず記事を書いておき、あとでつながるように埋めていくという順で筆を進めることにします。

 さて、文法は何のために勉強するのという疑問を持つ人も多いかと思います。覚えることが多くていやになってしまうと。英語の場合と同じで、突っ込んだ文法は文法問題のための文法になってしまうということが確かにありますが、文法を知ることで読解の助けになることはそれ以上に多くあります。例えば、主語や述語、係り受け(修飾関係)の知識は直接、読解に役立ちます。中学校で習う五段活用とか未然形というのも、高校で古典文法を学ぶための準備だとも言えます。それでも、生徒は、「国文法を勉強するのは国語の先生になる人だけでいいじゃん。」と感じるかもしれません。それに対して強くは反論できない事情があります。

 現在の国文法(口語文法)、特に学校口語文法は、戦前、東大の橋本進吉博士が考えられた体系で、『橋本文法』といいます。もう60年近くもずっと手を加えられることなく続いています。そのほかにも時枝(ときえだ)文法とか有力な文法体系がいくつか存在します。そこには私など素人では計り知れぬ、日本語のとらえ方に関する問題が横たわっています。例えば、学校文法で「形容動詞」を習っても、国民の信頼度がもっとも高いとされている辞典、『広辞苑』を引いても「形容動詞」はどこにも載っていません。『広辞苑』では「形容動詞」(「平和だ」など)という概念を取らずに、「名詞+だ(助動詞)」と考えて語句が収録されています。ですから、学校で習う文法が絶対だとかいえないわけです。「形容動詞」を知らない新人の先生が入ってきたとき、同僚は笑ったのですが、これは無理からぬことで「形容動詞」を教えない先生がいたとしてもおかしくはないのです。(でも、不親切だとは思います。)

 さらに、外国人に日本語を日本語教師として教える場合は「形容詞」(美しい・楽しいなど)と「形容動詞」(静かだ・きれいだなど)とはせず、「イ形容詞」「ナ形容詞」(語尾を「な」として使えるもの)と区別して今でも教えていると思います。そうした異論の多い学校口語文法を習っているのだということは承知しておいた方がよいだろうと思います。将来、子どもたちの中から強い疑問を持ち続け、新たな国文法の体系を築いてくれる人が出てきてくれるのかもしれません。変な話、「何で文節っていうの?」と聞かれたら「橋本先生がそう名づけたの。」(答えになっていない)とそういうことを冗談で言ってしまったりします。(本当に文節の「節」と言えるのかはまた後述。)

 こうした異論の多い学校口語文法を、よく問われることを中心にどうせなら要領よく楽しくやっつけてしまおうということです。ただ筆者の性格上、突っ込んで解説してしまうこともあるかと思いますのでその節はご了承下さい。次回、中1の「文節と単語」からお話を始めます。  今日はここまで。

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Last updated  2005/06/02 12:14:51 PM
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