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2005/07/04
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カテゴリ:語句の知識
 昨日、対義語20問出題したもののうち、最初の3つまで解説をしました。  

1 主観 ⇔ 客観 2 具体(具象)⇔ 抽象 3 絶対 ⇔ 相対

 今日はその続きからです。対義語がなぜ文章読解のかなめとなるのか確認しておきます。以前の記事「国語ができない原因を考える」というシリーズの中でも書いたことなのですが、文章の内容をつかむときには、大きく文章をとらえる枠組みを持っていることが大切だと述べたことがあります。

 文章の論理(すじみち)にはいくつかのパタンがありますが、その中でも逆接・対比型の文章をとらえるためには、対義語は必要不可欠な知識です。大学受験の国語になると、「二項対立」という言い方になって再登場します。考えてみると中学受験段階から大学受験段階までずっとそういう文章のとらえ方を学ぶわけで、身につけるまでに随分時間のかかる話だなあと思ったりします。というか、国語の問題を解くことだけに専念するあまり、文章のとらえ方は後回しになっているということなのでしょうね。

 それから、対義語のお話を始めるときにホントはしておかなくてはいけないことがありました。対義語には、例えば「表と裏」「奇数と偶数」など純粋に反対語として考えられるものがありますが、一方を否定しても他方にならない組み合わせもあります。むしろ単なる対(つい)〔=ペア〕として考えておくべき組み合わせになるものです。「白と黒」(紅白でもよい)「長いと短い」(中くらいの長さもありうる)「海と山」(海と陸、空と海の組み合わせもあり得る)などがそうです。前述した二項対立(対比)で文章が読み取れる場合も、こうしたとらえ方をちゃんと踏まえておいた方がよいだろうと思います。

 では、解説を始めます。

4 精神 ⇔ 肉体/物質

 「こころ」と「からだ」、「こころ」と「もの」どちらでも対義語の関係です。「身体論」として、そのまま論説文・説明文のテーマとして扱われることが多いですね。自分の体は自分で始末をつけられるという「身体所有論」の話を始めると、「尊厳死」や「臓器売買」「自殺正当化の論理」などデリケートな問題に立ち入らざるを得ないことになります。現代に生きる大人も子どもも、ちゃんと話し合わなくてはいけない重要なテーマだと考えているのですが、機会を改めてお話しすることとし、宿題にします。自分の体は自分のものではあるけれど、人とのつながりの中で実は社会的なものであり、自分だけの都合でどうにかするのは適切ではないという立場で考えているということだけ言って止めておきます。

5 創造 ⇔ 模倣(もほう)

 まず、「創造」と「想像」の違いから確認しておきます。「創造」は「これまでになかった新しいものを生み出す」という意味です。「想像」は「頭の中に思い浮かべる」というだけの意味です。そうすると「創造」の反対は「人の真似をする」という意味の「模倣」(もほう)というのが正解です。高校入試では取り上げられることがよくあります。「創造⇔破壊」と考えた人はいなかったでしょうか。20問目最後の問題にも取り上げたとおり、辞書的には「建設⇔破壊」で対義語とされていますので注意してください。ただ文章のテーマとしては「創造⇔破壊」という取り上げ方もある気がします。

6 原因 ⇔ 結果

 「原因は結果に先行する」という『因果律』は「だから、それで」などの接続語を正しく補充するときに知っていなければいけない言葉です。

7 供給 ⇔ 需要(じゅよう)

 中学受験問題集でこれを扱わなければなければならないときは厳しいです。もともと中3の公民で経済を習ってからだったら、イメージがつくのでしょうが。「供給」は「要求・必要に応じて補ったり与えたりすること」「需要」は「求めること・欲しがること」という意味です。消費者の「需要」に応じて商品を「供給」するなどと使います。 

8 義務 ⇔ 権利

 「義務」は「しなければいけないこと」「権利」は「あることをしてもよい、あるいはしなくてもよいという資格のこと」 ふつう、権利があるところに義務も必ずあるはずなのですが、大人も子どもも、そして私も忘れがちです。「権利」には人類の歴史の中で長く虐(しいた)げられた人たちが団結して勝ち取ってきた、あるいは、たくさんの人々の血が流れてきたたという経緯があります。

9 慎重 ⇔ 軽率(けいそつ)

 「慎重」は「注意深く・用心深く行動すること」「軽率」は「よく注意せずに行動すること」 この問題は単に対義語として受け取っておけばよいでしょうか。特に解説を思いつきませんでした。

10 平和 ⇔ 戦争

 単純に戦争でなければ平和だと対義語としてだけ押さえるにはもったいない気がします。平和学によると「平和」には「消極的平和」と「積極的平和」という考え方があります。「消極的平和」は単に戦争がないということですが、本当にそれだけで平和だといえるでしょうか。犯罪・貧困・飢餓・南北問題・人種差別・宗教対立・民族対立・人口問題・環境問題など、そういった人類を脅(おびや)かす問題もひっくるめて平和を考えることを「積極的平和」といいます。考えてみれば戦争になる前のそうした根本的な問題に解決の見通しをつけていかなければ、本当の平和は訪れないという人類の智恵から生まれた考え方です。

 ようやく10問解説終了。重いところは抜けたので、明日残りをやって次に行きます。

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Last updated  2005/07/05 03:47:09 AM
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