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台北短期留学日記

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2010.12.05
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写真を整理していたところ、
2007年に香川県の小豆島の「岬の分教場」を訪ねた時の写真が出てきました。

070616_岬の分教場

校舎内に昔の教科書が展示されていました。

070616_地理書

「日本列島は北投から南西へ凡そ五千キロメートルにわたつて、
 太平洋の中に連なつてゐる大小あまたの島々である。
 その中、殊に大きいのは本州・北海道本島・樺太(南部)・四國・九州・臺灣である。」
とあり、台湾のこともしっかり書かれていました。

地図もありました。
都市や河川、鉄道や航路など、そして台湾島の他に澎湖諸島が描かれています。

070616_地理書

都市は基隆、淡水、臺北、嘉義、高雄が描かれています。
臺北は台湾の中心として、
基隆や淡水、高雄は主要な港町(台湾の玄関口)として理解できますが、
嘉義を描いておきながら、臺中や臺南を描かないのは少し不思議な気もします。
当時は臺中や臺南よりも嘉義の方が大きかったのでしょうか。
また、阿里山の林業を重視してのことかとも思いましたが、もし仮にそうだとしたら、
1914年に完成している阿里山鉄道は描かれていないのも妙です。

河川は大甲溪、濁水溪、曽文溪、下淡水溪、宜蘭濁水溪が描かれています。
規模もさることながら、それぞれに治水やダム建設や橋梁建設などのエピソードの
あるものばかりのように思われます。

鉄道は縦貫鉄道と集集線、臺東線が描かれています。
臺東線は南半分が薄くなっており、建設中(1919~1926年)の頃でしょうか。
集集線完工が1921年ですから、1921年から1926年までの間の様子なのかもしれません。
ただ、平溪線も同じ1921年完成のはずなのに描かれていなかったり、
また、臺東線を描いておきながら、花蓮港も臺東も地名が描かれないのは不思議です。

航路は石垣と基隆が結ばれています。
有村産業の航路が頭をよぎりますが、復活は難しそうですね。
せめて一度乗ってみたかったです。
さて、基隆~淡水間の航路は今の感覚では不思議です。
陸路より海路の方が当時はよかったのでしょうか。
また、臺南と澎湖諸島が結ばれているのもまた興味深いです。

・・・そもそも台湾を訪ねたわけでもなく、そして、わずかこれだけの情報からも、
台湾にあれこれと思いを馳せてしまうのでした。





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Last updated  2010.12.06 01:58:54
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Comments

みん1001@ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) こちらで教えてもらって、これほしいなぁ…
有柿子@ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) 途中で誤って送信してしまいました。 以…
有柿子@ Re:ANA機内誌に台湾の鐵路便當の紹介記事。(05/31) 台鐵便當は50-80元程度と安い割においしい…
クワズイモの葉@ Re[1]:「休息中」は「drink tea」!?(05/06) 有柿子さん、いつもありがとうございます…
有柿子@ Re:「休息中」は「drink tea」!?(05/06) 台湾らしい冗談ですね。 今回台北と嘉義…

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