西紅柿 吵 冗談

2012/03/28(水)12:36

傾聴

つぶやき(223)

夕方、タマの散歩に出ようとして、窓のを外を見るとうちの前の道路を、速足で歩いてくる人がいる。「 お向かいのお婆ちゃんのようだけど。。。」と思いながら、玄関を出ると、お婆ちゃんはもう我が家の入口まで来ていた。 今年の夏で93歳になるこのお婆ちゃんは 以前は、西紅柿が畑にいると呼びとめたり時々は、うちまで来たりして涙を流しながらとりとめのない話を、30分でも1時間でもしてすっかり話し終わると、気持ちが落ち着くのか来た時とは打って変わった清々しい顔をして帰って行くのだった。 ここしばらくは、顔を合わせることもなかったので、ご高齢でもあるし足腰が弱くなって、外出もままならないのだろうと思っていた。   今回も、ずいぶん思いつめた様子だったのでとりあえず、玄関に入っていただいて、上がり框に腰掛けるや否やお婆ちゃんは、堰を切ったように話し始めた。 しばらくは、その場で話を聞いていたけどだんだん寒くなってきたので、居間に入っていただいてレモンティーをすすめると、更に話し込むこと1時間。 辺りが薄暗くなってきて、ご家族が心配するといけないので西紅柿が付き添って、お宅まで送って行ったら同居しているお嫁さんが外にいらしたので挨拶すると「 心配して、車で探して回っていたのよ。」とのことだった。  このお婆ちゃん、病弱なご主人を、結婚してからずっと介護されてきてその御主人も亡くなって、早10年以上になる。今では、息子さん夫婦と、「 お婆ちゃん思いの孫 」 と同居して何不自由ない暮らしをされているのだが、それでもこうして、何か思いつめた時には話に来られる。   少し前に、町の職員との話の中で、お年寄りの話し相手対策に傾聴ボランティア が取り上げられた。 これ、近頃流行りのボランティアで、あちこちで養成講座が開かれている。 でも、話す立場になってみれば、講習を受けているとはいえ一面識もないような人から「 ハイ、傾聴して差し上げます。 何でも話してください。」なんて言われて、すぐに話せるのだろうか。( もちろん、内容にもよるだろうけど ) 相手の心の奥底にあるわだかまりを話してもらうためには技術よりも先に、相手との信頼関係を築く事が大切なのではないかと思う。    法務省インターネット人権相談窓口   

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