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夜の島を、潮の香りが暖かい風に乗って通り抜けていきます。
砂浜は夜闇に沈み、ビブラム fivefingers波の押し寄せるザザザーという音と、海の反対側の林で虫が鳴く声、それから私が歩いて砂をかき分ける音だけが辺りに響きます。 私は浜に突き出た大きな岩に腰かけ、不気味なまでに真っ黒い海を眺めます。 明日船に乗ってこの島を出なければいけません。この海を越えて遥か遠くへ。 ザバンザバン。トリーバーチ 店舗波が何度も何度も岸に流れ着き砕けます。 視界の隅には白く乾いた流木が横たわっています。 私はもうこの島に帰ってくることはないでしょう。 私は立ちあがって海岸線を歩きだします。 林の方へ歩み寄って、けもの道のように開けた段差に足を掛け、ずいずいとその傾斜を登っていきます。 しばらく行くとひびの入った石造りの階段があらわれて、更に登っていくと小さな社があります。慣れているけれどもやはり不気味なそこを通り過ぎ、さらに山道を登っていくとやがて島を一望できるような高台に辿り着きます。 見渡すとどこもかしこも行ったことのある場所ばかり。mbt 販売店海に囲まれたとても小さな島ですから歩きつくしているわけです。 村落には灯りが消え、みな寝静まっているのがわかります。 海岸の端にある洞窟。洞窟といっても入って数メートルで行き止まりなので子供はみんながっかりするのです。 それからこの高台の反対側にあるここよりも少し低い丘。 林を切り開いた広場。 もっと遠くに、昔はこの島唯一の水源であった大きな池。ここがちょうど島の中央辺りです。 ここから先は闇にまぎれて見えづらくなっていますが、見えなくてもすべて想像できます。それくらい慣れ親しんだ場所なのです。 疲れた私は、地べたに横になって夜空に星を眺めます。強張っていた気持ちが少しリラックスしてきました。 上弦の月が空をやさしく照らしています。 星座というものは私にはわからないけど、mbtシューズ星を見るといつも感傷的な気持ちになります。 私がもっと子供であったころ、この高台に登って友達みんなで星を眺めたりしたことを思い出します。子供の足で二十分もあれば山頂まで行けるようなちいさな高台でしたが、いと高き場所に登って夜空に、あの星々に近づいていく。そんな風に感じていたことを覚えています。 みんなで星空を眺めているときに、好きな女の子の手を取ってみんなから隠れ、陰で二人で手をつなぎ合ったことがあります。あの時ほどドキドキしたことはありません。 彼女は近所に住んでいた幼馴染で、私たちはお互い口には出さないものの意識をし合っていました。 彼女は幼いころにはずいぶん一緒に遊んだ子でした。 けれどもある日彼女は一人で大海原の中に沈んで行きました。 私は泣きました。どうしてあれほどの涙があったのかというくらい。 今はもう彼女で泣くことはありません。ジミーチュウ何年もの年月が経って、潮風が彼女との記憶をさらっていったのかもしれません。こうしてふと切なくなることこそあれ、今では彼女の顔すらまともに思い出すことができないでいるのです。 この島を出ていけばふと思い返すことすらなくなっていくでしょう。 街には情報が多いから、私の頭からいろんな記憶を追い出すことだと思います。 それを寂しく感じると同時に、むしろそちらの方がいいのではないかという風にも感じています。 私はそろそろ、mbt思い出に耐えることができなくなってきています。 両親はもういません。友達の多くはそれぞれ遠くの街へ出て行きました。 私はこの島を愛していますが、だからこそ苦しんでいます。 私はこの島を忘れなければなりません。 この島にあるのは思い出だけなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.10 15:39:42
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